August 15, 2005

「はやぶさ」ニュース

cf575bb3.gif本日,小惑星探査機「はやぶさ」の記者発表がJAXA/ISASから行われた。順調に飛行を続ける「はやぶさ」は,来月いよいよ小惑星に到着して観測を開始する。最初は小惑星から20km,次に7kmの距離に近づいて様々な観測を行っていく。今日発表された小惑星像は,スタートラッカ(STT)カメラによって,小惑星イトカワが撮影されたものだ。視野角40x30度,ピクセル分解能が 6 arcmin/pixel ほどなので,35000kmの距離だと60kmの分解能しかなく(小惑星イトカワの大きさは0.5kmほど)まだイトカワは点像だが,今月末には20 arcsec/pixelの航法カメラ(ONC-t)で,3500kmの距離から分解能0.3kmで撮影するので面光源として捕らえられるだろう。
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心配なのは,7月31日に発生したリアクションホイール(姿勢制御装置)3基のうちの1基の故障である。2基による姿勢維持機能に切り替えて飛行中で,2基の運用も可能だが,ある程度の観測制約は出てくるだろう。残り2基のリアクションホイールが故障しないことを祈るしかない。

andromedayaki at 21:50│Comments(0)TrackBack(0) 宇宙・天文・気象・自然科学 | 宇宙研

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SOLA

流星-彗星-小惑星を追い求め世界を放浪する天文学者の四方山話。地球(チェコ-台湾)を拠点に宇宙・科学・文化・芸術・音楽を楽しむ旅人生ブログ。

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