September 12, 2005

小惑星イトカワに到着!!!

4ec1b6f1.jpg<詳細情報提供 JAXA/ISAS>

2年4ヶ月の旅を終え本日9月12日午前10時(JST)、小惑星探査機ハヤブサは、25143小惑星イトカワに到着した。やったー!

凄過ぎる画像を前に現場では議論が絶えない。夢にも出てきそうだ、小惑星糸川さんが。

それにしても何でこんな地形になってしまったのだろう...
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andromedayaki at 22:42│Comments(8)TrackBack(0) 宇宙・天文・気象・自然科学 | 宇宙研

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この記事へのコメント

1. Posted by MASA   September 13, 2005 22:06
5 空さん、やりましたね。
毎日、HAYABUSAの位置を確認していました。JAXAの評価によれば、200点の達成度ですね。あと一ヶ月位詳しいデータが送られて来ると思いますが、更なる成果をスターホールのプラネタリアン共々、期待しています。イトカワを見ると、Deep ImpactのImpactorがぶつかったテンペル第一彗星に似ている気がします。表面に塵が積もっているような感じがします。毎日お忙しいと思いますが、くれぐれもお身体に気をつけて下さい。(MASA)
2. Posted by ソラ   September 14, 2005 00:30
MASAさんありがとうございます。
テンペル第一彗星に似ているってのは、面白いと思っています。
彗星も小惑星も表面は宇宙線で燦々に照らされてマントル化して、
レゴリスが溜まっているのかもしれませんね。

LIDAR捕捉データも公開されています。
http://www.isas.ac.jp/j/snews/2005/0913.shtml

暫くここ(Gate Position)に留まってから小惑星から距離7
kmの Hopme Position へ移動します。
3. Posted by まーらいおん   September 14, 2005 05:04
門外漢で実にくだらない質問なんですが、昔のそらさんの話では、こういった惑星の組成とかを調べて(彗星だったかもしれない...)、地球の生命の起源は何かにつながる何かを調べるだったと思います。で

1、今回もそういう目的なんでしょうか?そうでないなら、調べる目的はなんなのでしょうか?
2、惑星の形が問題になるのはなんででしょうか?形ができる起源を調べることで、何を知ろうと考えているんでしょうか?
3、自転が太陽系の他の惑星と異なることがなぜ疑問なんでしょう?(自転の方向は初期条件でいくらでも変わるように思ってしまう)

とんちんかんな質問かもしれませんが、何から質問したよいかわからなかったので聞いてみました。忙しいと思いますんで、時間のあるときに教えてくださいませ。
4. Posted by ひまわり   September 14, 2005 23:07
惑星到着おめでとうございます!分野はちがえど、このようなすばらしい実験の成功を聞くと、なんだかうれしく思います。私も、まーらいおんさんのコメントにもあった、「惑星の形が問題になるのは何でか?」そらまめのような形をしていると他の形の惑星と比べてどうなのか?疑問に思いました。JAXAのHPにのってる小天体のサンプル採取の方法が掲載されていましたが、すごいですね!勉強になります。今後のイトカワの最新情報が気になるところですね。お体に気をつけて、がんばってください。
5. Posted by ソラ   September 17, 2005 12:20
☆まーらいおんさん

質問ありがとうございます。

>1、今回もそういう目的なんでしょうか?そうでないなら、調べる目的はなんなのでしょうか?

今回のターゲットはS型小惑星といって,熱変性を受けている(かつては惑星の一部だったと考えられる)天体ですので,有機物や水などの生命起源物質は失われていますので,直接的な目的ではありません。まあそれでも,惑星形成のシナリオを解き明かす意味では,生命の起源にも関係無いとは言えないかな。

6. Posted by ソラ   September 17, 2005 12:21
>2、惑星の形が問題になるのはなんででしょうか?形ができる起源を調べることで、何を知ろうと考えているんでしょうか?

例えば,クレータの数(宇宙暴露年代)から推定される糸川の形成期の推定できますし(だいたい1億年くらい前だと推定されているがまだ誰も知らない),ダンベル状の東西の岩盤が一枚岩なのか複数の団子岩(ラッブルパイル)なのかが分かれば,前述のように惑星から飛び出してきたと考えられる糸川小惑星の構造そのものが,惑星の内部構造を反映していることが明らかになるし,どのように微小重力下でこのような複雑な地形ができたのかが分かれば,惑星形成期のダストの集積過程も分かってくると思います。

7. Posted by ソラ   September 17, 2005 12:21
3、自転が太陽系の他の惑星と異なることがなぜ疑問なんでしょう?(自転の方向は初期条件でいくらでも変わるように思ってしまう)

太陽系は1つのガス・ダスト円盤から形成されたので,元々の円盤が持つ角運動量が分配されているはずです(角運動量は散逸もしますが)。太陽系の多くの天体は,スピン軸が黄道面の北に向いていますが,小惑星糸川は正反対なので,恐らく衝突過程でこうなってしまったのだと思います。

以上,全てが正しい見解ではないと思いますが,参考までに。
8. Posted by ソラ   September 17, 2005 12:27
☆ひまわりさん

質問ありがとうございます。

小惑星糸川の形状は,糸川が形成された時の情報を多分に含んでいます。地殻変動が無い(はず)の糸川表層の大きな山脈やコル(谷)は,この小惑星ができた時のメッセンジャーなのです。ボールダー(岩塊)やレゴリス(細かい砂)の分布を調べれば,表層の形成についての詳細も分かってくると期待しています。また,形成後の変性・宇宙風化も重要な研究課題となっています。

また,分からないことがあったら質問してください。

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SOLA

流星-彗星-小惑星を追い求め世界を放浪する天文学者の四方山話。地球(チェコ-台湾)を拠点に宇宙・科学・文化・芸術・音楽を楽しむ旅人生ブログ。

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