July 15, 2008

査証visaに思う

e15de1cf.jpg今日の、査証(visa)申請は、はっきり言って大変だった。


来月、いっしょにHawaiiに行く事になった、PhD学生といっしょに台北へ。午前7時半に大安駅近くの American Instituteに行くと、既に長蛇の列ができていた。アメリカ大使館の現地職員は、かなりトゲトゲしていて、サングラスを掛けて態度もでかい。もちろん写真など撮影しようものなら、visa取得などできなさそうな雰囲気だったので止めた。

午前8時のappiontment確認証を見せて中に誘導される(アーカオは8:30のappoint)。携帯、デジカメ、iPodを全て電源を落とした状態で預ける。更にX線で手荷物検査と身体検査を受けて、建物内部に入る。待合所は、既に2〜300人でゴッタ返していた。

書類チェックを2回受け、支払い証明書と合わせてホチキス止めされ、IDバーコードが貼られた。周辺で、真っ赤な日本のパスポートを持っているのは小生だけ。皆、緑色の中華民国パスポートである。

1時間半待ってようやく書類受理の手続き窓口に到着。パスポート審査の次に指紋採取。左右の4本指に続け、左右の親指、つまり全ての指の指紋を電子的に採取される。そこから更に30分列に並び、ようやく面接。窓口が6つほどあった。

面接は、アクリルガラスを通して、審査官と英語、國語で行われる。審査官からの質問は、拡声器で外に流れるので、やり取りが筒抜け。どんな事を質問されるのかが分かって良い。小生の担当は、女性米国人。やり取りは英語で行った。

米「どうして日本人なのにvisa申請をするのですか」

日本とアメリカ間の査証相互免除(Visa Waiver Program);滞在日数が90日までであって帰りの航空券を持っている事、期間中の滞在先が明瞭である事が条件。この場合、I-94W出入国記録カードの一部がアメリカ入国時に、滞在許可証としてパスポートに付けて返される。2006年10月以降に発行されたパスポートにより入国する場合には、ICパスポートである事も義務付けられる(日本では、パスポートにICチップを付する扱いが既に行われている。)

空「現地のアパート手続きで必要だからです」
米「ハワイでは何をするのですか」
空 ハワイ大学からの招待状を見せて説明。。。。

約5分程度で終了。通常はこれで終わり、審査終了の紙を貰うのだが、小生のケースが特別と判断され、更なる書類審査に回されることになってしまった。Orz
審査で、visa申請を拒否されている人もかなりの確率でいた。大声でもめているおばさんもいて、紙切れ1枚を渡され「理由はそこに書いてあります」と冷たい一言で窓口が閉ざされていた。

別の窓口へ進む。そこでまた30分ほど待たされる。今度は、強者が揃っていた。特に小生の前の若い女性は、メキシコに絵画関連のボランティアで行くとの理由で、米国visaを申請していた。この女性、なんとほぼ毎週米国に通っていて、相当怪しい。案の定、別室へ連れて行かれた。

さて、小生の番。審査官は、米国人男性。
米「こんにちは。日本人ですか」満面の笑みで日本語で聞かれた。
空「えっ、日本語しゃべれるんですか?」と英語で応えた。
米「はい。日本語で話してくれますか?」(日本語)
空「英語がいいんですけど」(英語)
米「だってあなた日本人だから日本語話せるでしょう」(日本語)
空「外国生活が長くて、日本語を殆ど忘れてしまいました」(英語)

ここで、審査官の顔色が曇る。日本語で話したくてしょうがないというのは、分かるが、拡声器で待合室には日本語が筒抜けだし、込み入った話になった場合、英語の方が良いので、断固日本語を拒否する姿勢を示した。

米「じゃあ、英語でいきます。」お前が英語って言ったんだから知らないぞとばなりに、マシンガン英語で連射してきた。
空 待ってましたとばかりの質問に、日式マシンガンで対抗。

約5分の攻防の後、「Good luck. Have a nice trip!」で、審査終了。

審査終了の紙を貰い、パスポートの郵送手続きを行ってから建物を出ると、既に3時間近くが過ぎていた(パスポートは数日で特別便で郵送される)。学生の方が先に終わっていた。

台湾人は、海外へ行く時には、毎回こんな大変な思いをしてvisaを取得しているんだということを思い知らされた。

調べてみると、

フィンランド、デンマーク、米国が世界で最も多くの國にvisa-freeで入国でき、その数は130ヶ國。アイルランド、スウェーデン、ドイツが2位で129ヶ國。英國、フランス、イタリア、日本が3位で128ヶ國である。

日本は128ヶ國にVISA無しで入国が可能、実質的には、186ヶ國でvisa無し或は到着visa(カンボジアなどでは空港で発行)で入国が可能。

一方、台彎は、55位で42ヶ國。中国は、78位でたった18ヶ國である。

我々は、日本人であることに、日本国家に感謝しないといけないな。。。。

日本は、観光目的の中国人には団体旅行(5名以上)でなければ査証を発行しない(香港・マカオを除く)。しかし、台湾人は、観光visaは免除である!

何故だろうかって、それは、

- 大陸(中華人民共和国)は社会主義、台彎(中華民国)は民主主義だから。
- 大陸の中国人は、日本国内で犯罪を犯す率が高いため。
(大陸中国人と台湾人の単位入国者数での犯罪者数は、約1000倍らしい)
と推測。

折角台北に出て来たので、大安公園を抜け、永康待に行ってみた。
東門餃子館で昼食を食べ、冰館でマンゴーアイスをしばいてから帰路についた。

さて、明日から土曜日まで鹿林で観測(小惑星分光)。

andromedayaki at 22:50│Comments(0)TrackBack(0)

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SOLA

流星-彗星-小惑星を追い求め世界を放浪する天文学者の四方山話。地球(チェコ-台湾)を拠点に宇宙・科学・文化・芸術・音楽を楽しむ旅人生ブログ。

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