June 21, 2010

ハヤブサ凱旋

ハヤブサお迎えをミッションを無事に終え、台湾に戻って来た。5月26日が旅立ちだったので、26日ぶりの台湾である。カプセルが届いた日にJAXA/ISAS広報室を訪れ、お宝映像の原盤も渡してきたので、今週にもJAXAからプレスリリースがでるはず。現地の砂漠から限られたネットワーク環境の中、圧縮映像を観測後15分程度で送ったのに(送信リハーサルも行っていた)、画像はすぐにアップされたものの、映像のリリースは無かった。高解像度版も、引き続き送付したけど、結局JAXAからの映像配信はなかった。NASAなどにハイライトをすっかり持っていかれて悔しい。彼らの映像よりも凄いのになぁ。。

成田からオーストラリアへのカンタス便では、往路で4万円の超過料金、帰路も荷物の計量ミスがあり、4人で30kgオーバーで約1000ドル請求された。窓口の対応もすこぶる悪かった。アデレードから積んだ荷物をシドニーで飛行機から降ろして、再軽量したら結局4人で8kgオーバーだった。向こうのミスなのに、2.5万円を支払わされた。一人たった2kgオーバーである。我々のトラブルの御陰で飛行機の出発時間も遅れた(カンタスはアホやな)。荷物の扱いも超酷くて、スーツケースも三脚も、相当に虐められた。三脚は、壊れ物扱いしてもらったのに、思いっきり落とされた形跡があり(マウントの金属部が保護カバー共々ダメージ)、ケースも壊れていた。観測機材(ケースとモニター)も破損したが、気付いたのが既に空港を出ていたという理由で、全く掛け合ってくれない。この機材ケースも相当高い場所から落とされたようである。中に入っていた世界に11台しか無いカメラが壊れていなかったのは不幸中の幸い。幸いこちらは保険でカバーされる。もう、カンタス航空は、二度と使わないだろう。ちなみに台北への帰路は、9kgオーバーの29kgだったが、何の問題も無くANA便にチェックイン。

さて、人口5人の世界の果てで過ごした10日間が、既に夢のようである。信号、舗装道路、人込みに面食らったものの、東京ですっかり現代人に戻った感じ。

観測は成功裏に終わり、ハヤブサの最期のデータも取得できたので、「ハヤブサ弔い論文」もしっかり出して行きたいと思う。

明後日から台北で国際学会。
2010 Western Pacific Geophysics Meeting

小生は火曜日の1515から Planet Formation セッションで招待講演、といってもたったの15分ぽっきり(参加費4万円は高いなぁ)。火水曜の夜は、久々の台北でまったりしたい。

andromedayaki at 01:05│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 酒井啓介   June 22, 2010 22:16
おひさしぶりです。
はやぶさの出前講義をしていただいた者です。

帰還のニュースには感動しました。
カプセルからイトカワの砂の一部でも出てきたら国民栄誉賞をもらってもおかしくないだろうと思っております。
2. Posted by andromedayaki   August 10, 2010 00:53
出前講義のこと、覚えてくださりありがとうございます。
我々は、次の一手「はやぶさ2」へ動いております。引き続き、ご声援を頂ければ幸いです。

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SOLA

流星-彗星-小惑星を追い求め世界を放浪する天文学者の四方山話。地球(チェコ-台湾)を拠点に宇宙・科学・文化・芸術・音楽を楽しむ旅人生ブログ。

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