December 05, 2011

はやぶさ2 ピンチ!

以下のニュースが毎日新聞一社から報道されたが,どうも裏がありそう.

生命の起源とされる有機物を含んだ試料採取を目指す小惑星探査機「はやぶさ2」計画が、延期の危機に直面していることが分かった。来年度予算編成では、東日本大震災の復興経費を捻出するため、宇宙関係予算は大幅な減額が避けられない上、国家戦略に基づく実用衛星が優先される可能性が高い。予算次第では、はやぶさ2の打ち上げが目標(14〜15年)に間に合わず、計画が形骸化する恐れもある。

【写真特集】あの感動を再び 「はやぶさ」地球帰還 微粒子は小惑星「イトカワ」のものと確認

 宇宙関係予算の概算要求額は、今年度予算比5%増の総額3260億円。政府の宇宙開発戦略本部専門調査会は今夏、「日本版GPS」の実現を目指す測位衛星「準天頂衛星」の整備を宇宙政策の最重要課題と決め、内閣府が41億円を要求した。

 一方で同調査会は、文部科学省が進める「はやぶさ2」(要求額73億円)などの科学衛星や陸域観測技術衛星「だいち」の後継機(同約200億円)については準天頂衛星より重要度が低いと判定した。財務省は、宇宙関係予算を、準天頂衛星や国際約束に基づく国際宇宙ステーション(ISS)に優先的に配分し、開発段階の衛星関連予算は減らす判断に傾いているとみられる。

 はやぶさ2は、小惑星イトカワから昨年帰還した「はやぶさ」の後継機で、今度は有機物が多いとされる小惑星「1999JU3」から試料を持ち帰り、太陽系の生命の起源に迫る成果を狙う。総事業費は約264億円。地球と小惑星との位置関係から、打ち上げ時期は限られ、14〜15年の打ち上げを見送った場合、次は数年先となり、同様の計画を持つ米国に先を越される可能性がある。

 計画を作った宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ2の予算が削られた場合の対応について検討を始めた。はやぶさ2は09年の事業仕分けで「縮減」と判定され、17億円の予算要求が3000万円に削られたが、はやぶさの成功を受けて「復活」した。11年度の予算は30億円。

 財務省関係者は「新しい計画は何年間も財政負担が生じるため、安易な予算化は厳しい。(はやぶさ2の打ち上げが)どう有益なのか、国民にきちんと説明する責任がある」と言う。はやぶさ2を率いる吉川真・JAXA准教授は「来年度予算が削られ、13年度で増額がなければ間に合わない。復興はもちろん大切だが、将来につながる科学技術を進めることも日本には必要だ」と訴える。【野田武、永山悦子】




朝日新聞記者(東山正宜氏Twitter)の見解;
すいません。その(松浦晋也氏の)ブログ、何を言いたいのかさっぱりわかりません。はやぶさ2をやめんなってことは分かりますが、だから政治家にFAXしろってことなんですかね? ま、永山さんが言ってることは外れてないと思いますよ。パイは有限なので。

見ましたよ。ま、はやぶさ2っていうからキャッチーだけど、つまるところ、文科系の宇宙予算がマイナス300億円ってことじゃないですか。

少なくとも、内閣府と文科省合わせてざっくり3000億円の「宇宙関連予算」が、準天頂始めるからと言って3300億円になることは、まぁ99.8%ないでしょう。IGS予算が削られることは考えにくいので、じゃぁ、その300億円どっから持ってきますか、という話

財務省から見たらどっちも同じですよ。準天頂が始まったら、内閣府の予算が増えて文科省の予算が減るわけで RT @AvellSky はやぶさ2のライバルは内閣府の準天頂ではなく文科省の地球観測衛星網などのはず


宇宙開発評論家・松浦晋也氏ブログ
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2011/12/2-e8f0.html

松浦晋也氏Twitter;
スケジュールだけ書いておくと、今は予算案に対する財務省からの内内示の段階、ここから政治枠だの政治折衝だのがあれこれあって、正式内示が12/20から年末にかけて。内示の段階で大枠は固まって、その後の国会審議でひっくり返ることはまれ。だから今から三週間ほどがはやぶさ2の命運が決まる。

今年度で予算取れて正式スタートと思っていたのだけれど、予算がJAXA予算枠ではなく、政治が決める日本再生重点化措置の枠で取っていたのです。はやぶさ2は今年もここで戦わねばならず、それが危ないことになっているらしいです。

とにかくこれから3年は打ち上げも含めれば年間100億近くつけないと2014打ち上げでの1999JU3到達が不可能になるので、少しでも減るとその時点ではやぶさ2はアウトですね。宇宙クラスターならご存知の通り、機会を逃せば次のチャンスは2026、実質的な中止です。


和歌山大学・秋山演亮・宇宙教育研究所所長 / 特任教授のAkiakiブログ
有人宇宙港をめぐる冒険
はやぶさ2」にとってライバルは内閣府から出ている準天頂ではなく、同じ文科省から出ている「地球観測衛星網の構築[227億円]」「宇宙太陽光発電システムの研究開発[4億円]」「X線天文衛星(ASTRO-H)[13.5億円]」「回収機能深型宇宙ステーション補給機(HTV-R)[9.5億円]」のはずである。

記事ではこの点をミスリードしているのではないかと僕は思う。確かに、「準天頂」VS「はやぶさ2」と書くのは、なんだか一般受けしそうで記事としては書きやすいのだろうけど、それは議論が矮小化されてしまっている。

「少なくとも今年度は、自分達は各省庁横断で予算編成をしていない。「はやぶさ2」を通したければそれはその所管省庁が強く主張をすべき」という判断をするでしょう。とすると嘆願を出す先は文科省、宇宙開発委員会、そしてJAXA宛にとなるわけですが、、、残念なことにおそらく時間が足りない。タイムリミットは結構もうすぐそこです。

一つの抜け道は、今回の予算が日本再生特別枠要望分で出ている点にあるかも知れません。すなわち、この予算の性格上、各省庁の意見よりも与党・政府がどう考えるかが重要になります。官僚と言うよりは政治家が対象って事です。

実際、与党・政府間でも「日本再生のために何を重点項目とすべきか?」との摺り合わせが、今週中に行われるとの話しを聞いています。それを受け、来週には宇宙以外の他の分野も全部ひっくるめて重点項目が決められ、それを受けて財務省が最終判断をすることになるでしょう。
そうすると、やるとしたら今週の早い内に与党・および政府、まぁとりわけ野田総理に対して、様々な声を上げるのがもっとも効果的なんだと僕は思います、ハイ。



以上から推測されるのは,「はやぶさ2」はJAXAにとっては巨額の予算が取れる地球観測衛星の都合の良い広告塔(ダシ)にしか過ぎない(実際JAXAは「はやぶさ2」よりも「地球観測衛星」などの優先度を上げて予算要求している).
JAXAとしては「はやぶさ2」が切られたとしても地球観測衛星に予算がつけば良い訳で,限られた財政のなか,内閣府の「準天頂衛星」の優先度が高いと評価され「はやぶさ2」が切られたという理由付けがあれば,逃げ口実になる.毎日新聞「はやぶさ2 ピンチ」の記事は,JAXA/文科省が都合の良い内容としてリークした踊らされた記事である可能性が高い...あくまで個人的見解.

andromedayaki at 19:38│Comments(0)TrackBack(0)

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