チェコ
May 06, 2005
モラヴィア城下町巡り
観測のため午前2時に起床.外は満天の星空と天の川.「水瓶座流星群」も飛んでいたが,協定観測を行うオンドジェヨフが悪天だったために観測は中止.小生も天体観測カメラを持ってきていなかったので,残念ながら満天の夜空を撮影できなかった.午前6時半にアデルに起こされた. ゴールデン・リトリヴァーはその名(retrieve)の通り,獲物を回収することを得意とする猟犬.棒を思い切り投げると必ず拾ってくる.部屋の中ではスリッパをくわえて持ってくる.
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May 05, 2005
クンジャーク天文台訪問
今日は午後から研究室の大ボスの実家を訪れた.ブルノ方面へ向い,フンポェレツ(Humpolec)から高速を降りて南下.途中から激しい雨に見舞われたがインドジフーフ・フラデツ(Jindrichuv Hradec)を越え,オンドジェヨフから車で2時間半でクンジャーク(Kunzak)に到着した.
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April 25, 2005
チェコの光害と日本企業の進出
プラハから南東に35km離れたここオンドジェヨフ天文台も,近頃はプラハ方面の人工灯による光害が深刻になっている.1977年と2004年のほぼ同じ時期,同じ空の条件で撮影した全天カメラ写真で比較しても一目瞭然である.左が1977年11月10日,右が2004年1月23日である.プラハの明かりが北西の空を明るく照らし出しており,こちらの方向の観測はできない.プラハの街灯は,ナトリウム・プレッシャーランプのオレンジ色なので,分光観測すると590nm輝線が強く写る.古色蒼然とした悠悠の都プラハを仄かに照らすロマンティックなナトリウム・ランプも,数が増えればこのように夜空を明るく照らしてしまう.
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April 24, 2005
天文台・研究室までの風景
ここはチェコ共和国・プラハから南東へ35kmのボヘミアの小さな村.今日は小生の家から研究室までの風景を紹介.
家の扉を開けると目の前に井戸がある.この井戸は飲料用ではないが生活用水として使われている.続きを読む
家の扉を開けると目の前に井戸がある.この井戸は飲料用ではないが生活用水として使われている.続きを読む
April 21, 2005
April 14, 2005
ロボットの由来
株式会社ZMPがヌーボ(NUVO)という家庭用小型ロボット(身長39cm,重量2.5kg)が発売を開始したらしい.今朝のチェコのニュースでも取り上げていた.
「ロボット(ROBOT)」の語源は,チェコの作家カレル・チェペック(1890-1938)ということは有名だ.「ROBOT」は,チャペックの著書・戯曲「R・U・R(エル・ウー・エル;ロッスムのユニバーサル・ロボット)」の中での彼の造語で(兄ヨゼフとの会話にヒント得ている),夫役(強制労働)を意味する「ROBOTA」というチェコ語の語末のAを取ったものである.ちなみに,チェコ語語源で有名な言葉は他に,フス戦争で発達した武器の一つ「ピストル(PISTOLE)」がある.
[チャペックの兄ヨゼフ(画家)が描いた「RUR」, 「ロボット(RUR)」チャペック(著),千野 栄一 (訳)より]→
1980年に放映されたTVアニメ・ルパン三世,155話・最終回「さらば愛しきルパンよ」は,宮崎駿が手掛けた作品で,このアニメに搭乗する「装甲ロボット兵ラムダ」は宮崎アニメの後の作品「天空の城ラピュタ」にも登場した「ロボット兵」と同じだが,ヌーボはロボット兵に実に似ている.やはり,関節数を減らして最適化すると「ロボット兵」の形になるのだろう.
ロボットが出版されて85年が経ち,ようやく一般家庭にロボットが普及を始める時代になった訳だ.チャペックが日本のロボット「ヌーボ」を見たらどう思うだろうか.
「ロボット(ROBOT)」の語源は,チェコの作家カレル・チェペック(1890-1938)ということは有名だ.「ROBOT」は,チャペックの著書・戯曲「R・U・R(エル・ウー・エル;ロッスムのユニバーサル・ロボット)」の中での彼の造語で(兄ヨゼフとの会話にヒント得ている),夫役(強制労働)を意味する「ROBOTA」というチェコ語の語末のAを取ったものである.ちなみに,チェコ語語源で有名な言葉は他に,フス戦争で発達した武器の一つ「ピストル(PISTOLE)」がある.
[チャペックの兄ヨゼフ(画家)が描いた「RUR」, 「ロボット(RUR)」チャペック(著),千野 栄一 (訳)より]→
1980年に放映されたTVアニメ・ルパン三世,155話・最終回「さらば愛しきルパンよ」は,宮崎駿が手掛けた作品で,このアニメに搭乗する「装甲ロボット兵ラムダ」は宮崎アニメの後の作品「天空の城ラピュタ」にも登場した「ロボット兵」と同じだが,ヌーボはロボット兵に実に似ている.やはり,関節数を減らして最適化すると「ロボット兵」の形になるのだろう.
ロボットが出版されて85年が経ち,ようやく一般家庭にロボットが普及を始める時代になった訳だ.チャペックが日本のロボット「ヌーボ」を見たらどう思うだろうか.
April 11, 2005
チェコの春
チェコの今日の暦は,薄明開始3時17分,日の出6時12分,日の入り19時53分,薄明終了20時48分である.イースター後,夏時間になってから急にどんどん日が長くなって来ている.日が伸びて,日に日に緑が濃くなって行くのを実感する.
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April 08, 2005
神風ジュース
ほとんどのチェコ人が知っている日本語と言えば,「神風」「侍」「腹切り」である.神風特攻隊のドキュメンタリーなども放映されているので,その認知度はかなり高い.でチェコに登場したのが,その名も「神風」ドリンク.このドリンクを飲むとTRIBULUSと言う物質で数時間は興奮するらしい.で飲んでみたのだが,それなりに興奮したかもしれない.薄紫色で葡萄ジュースと日本の栄養ドリンクを混ぜたような味で,決して美味くはないが,他のチェコ産の不味いジュースよりは飲めた.グラナやカフェインもたっぷり入っているので眠気覚ましにもなるそうだ.神風ドリンクのホームページを見てみると,みなさん逝っちゃっているようです.
さて,これは小生の住んでいる家なんだけど,この家,今年で改築100周年経つ由緒ある家であるということを昨日知った.そしてこの家の名前は,「レオノラの別荘(Vila Leonora)」と言う.小生はずっと,レオノラさんという方の別荘を天文台が借りているのだとばかり思っていたのだが,「Eleonora z Ehrenberguさん(Pani Eleonory Ehrenbergove)」という方の家だったそうだ.何とこの女性は,チェコで初めてのオペラ歌手のようだ.このレポートはまた後日.誰かオペラに詳しい方,彼女のこと知ってますか?
なんとたった1日でウクライナ外務省からの招待状が発行され,取り敢えず電子版で送られてきた.チェコでは考えられない迅速さで対応してくれた.仲介業者には共同研究での滞在だと説明したが,ウクライナ入りの目的はあくまで観光だけとして申請しなさいと念を押された.また,ウクライナでは入出国時の税関検査はとても厳しいそうだ.外貨,現地通貨,貴重品や高額商品,美術品や骨董品の持ち込み,持ち出しに当たっては必ず申告する必要があり,国境ではしばしばトラブルが発生する.しかし今回の場合,間違っても隕石採取ということは口にしてはいけない.我々研究者にとっては隕石は貴重な研究対象だが,一般的には持ち出し禁止の美術品扱いされる可能性があるからだ.さて後は,ウクライナまでの往復鉄道チケットを購入してから,プラハにあるウクライナ大使館へ申請しに行けばよい.ちょっとドキドキするな.
さて,これは小生の住んでいる家なんだけど,この家,今年で改築100周年経つ由緒ある家であるということを昨日知った.そしてこの家の名前は,「レオノラの別荘(Vila Leonora)」と言う.小生はずっと,レオノラさんという方の別荘を天文台が借りているのだとばかり思っていたのだが,「Eleonora z Ehrenberguさん(Pani Eleonory Ehrenbergove)」という方の家だったそうだ.何とこの女性は,チェコで初めてのオペラ歌手のようだ.このレポートはまた後日.誰かオペラに詳しい方,彼女のこと知ってますか?
なんとたった1日でウクライナ外務省からの招待状が発行され,取り敢えず電子版で送られてきた.チェコでは考えられない迅速さで対応してくれた.仲介業者には共同研究での滞在だと説明したが,ウクライナ入りの目的はあくまで観光だけとして申請しなさいと念を押された.また,ウクライナでは入出国時の税関検査はとても厳しいそうだ.外貨,現地通貨,貴重品や高額商品,美術品や骨董品の持ち込み,持ち出しに当たっては必ず申告する必要があり,国境ではしばしばトラブルが発生する.しかし今回の場合,間違っても隕石採取ということは口にしてはいけない.我々研究者にとっては隕石は貴重な研究対象だが,一般的には持ち出し禁止の美術品扱いされる可能性があるからだ.さて後は,ウクライナまでの往復鉄道チケットを購入してから,プラハにあるウクライナ大使館へ申請しに行けばよい.ちょっとドキドキするな.
- 土井宇宙飛行士,野口飛行士にエールを贈る.土井さん革ジャン着ているけどヒューストン寒いのかな.土井さんもISS建設で再び宇宙へいけることを願っています.
- 宇宙飛行士を妻に持つ専業主夫の山崎さん.JAXAとの板挟みもあって大変そうですが,会社「(有)国際宇宙サービス」を立ち上げられたそうです.
- JAXA長期ビジョンが公開されている.今度じっくり読んで再び感想書きます.
April 03, 2005
サザヴァ川,シュテルンベルク城&チェコ映画祭
今日は最高の天気.KMPXさんとオンドジェヨフの森の中を1時間ほど散歩.昼から小生の車でドライヴをした.村からサザヴァの町へ出て,チェコ人たちと同じようにサザヴァ川の畔でアイスクリーム(ズムルズリーナ)を舐めた.サザヴァ川は,カヌーを使った川下りアトラクションで有名な美しい川である.雪解けのせいか水は濁っていた.その後,近くのシュテルンベルク城へ足を延した.シュテルンベルク城は,プラハから南東約50km(小生の家から10kmくらい)にある,岩山の上に鎮座する13世紀に作られたボヘミア地方を代表する立派なお城だ.近くにあるコノピシュチェ城は,サラエボ事件で暗殺されたオーストリアのフェルディナンド皇太子の居城として有名だが,城の方角をを示す道路標識の数はコノピシュチェ城よりも遥かに多いことから,その重要性が伺える.シュテルンベルク城は,かつての由緒あるシュテルンベルク家の城で,現在は貴族の末裔が住んでおり,夏の期間だけ城を公開している.以前,閑散としたシュテルンベルク城を冬に訪れたことはあるが,4月に公開されたばかりの城には,大勢の人で賑っていた.今回は下見ということで城攻めはせずに,サザヴァ川の対岸へ渡って城の全景だけを楽しんだ.
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