宇宙・天文・気象・自然科学
September 25, 2010
はやぶさ講演会
以下の講演会を行います。皆様のご参加をお待ちしております。
世田谷区プラネタリウム講演会
小惑星探査「はやぶさ2」へ向けて
「はやぶさ」から何を学び何を探求していくのか
【日時】
2010年10月9日(土曜日)
18時30分 - 19時30分 (入場は,18時20分〜18時30分)
【場所】
世田谷区プラネタリウム
住所; 東京都世田谷区弦巻3-16-8
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00007490.html
【講師】
阿部新助 (あべしんすけ)
台湾・國立中央大学天文研究所/助理教授。理学博士(総研大/国立天文台)
宇宙科学研究所(現JAXA),チェコ・オンドジェヨフ天文台,
神戸大学地球惑星科学専攻などの勤務を経て現在に至る。
小惑星-彗星-流星などの太陽系小天体を専門とする。
http://nemesis.astro.ncu.edu.tw/~avell/
http://www.junkstage.com/abe/
【内容】
2005年に小惑星イトカワの探査を終えた探査機「はやぶさ」は,7年間の宇宙旅行を終えて,2010年6月に地球に戻ってきました。これまで私が行ってた「はやぶさ」搭載機器の開発,打ち上げ,イトカワ探査と,オーストラリアでの地球帰還の地上観測の様子を,世界最大の1億4千万個の星を映し出すプラネタリウムを使って紹介するとともに,地球に衝突する危険性のある天体「イトカワ」の探査から何が分かったのかを説明します。現在,地球を取り 巻く小惑星は約7千個見つかっていますが,いま研究者達が目指しているのは何なのか, そして我々は何処に向おうとしているかをお話しします。
【観覧料】
おとな;400円、こども(小中学生);100円
観覧券を当日午前9時から券売機で販売します。
先着140名です。
【お問い合わせ先】
教育センタープラネタリウム
電話; 03-3429-0780
FAX; 03-3429-0780
世田谷区プラネタリウム講演会
小惑星探査「はやぶさ2」へ向けて
「はやぶさ」から何を学び何を探求していくのか
【日時】
2010年10月9日(土曜日)
18時30分 - 19時30分 (入場は,18時20分〜18時30分)
【場所】
世田谷区プラネタリウム
住所; 東京都世田谷区弦巻3-16-8
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00007490.html
【講師】
阿部新助 (あべしんすけ)
台湾・國立中央大学天文研究所/助理教授。理学博士(総研大/国立天文台)
宇宙科学研究所(現JAXA),チェコ・オンドジェヨフ天文台,
神戸大学地球惑星科学専攻などの勤務を経て現在に至る。
小惑星-彗星-流星などの太陽系小天体を専門とする。
http://nemesis.astro.ncu.edu.tw/~avell/
http://www.junkstage.com/abe/
【内容】
2005年に小惑星イトカワの探査を終えた探査機「はやぶさ」は,7年間の宇宙旅行を終えて,2010年6月に地球に戻ってきました。これまで私が行ってた「はやぶさ」搭載機器の開発,打ち上げ,イトカワ探査と,オーストラリアでの地球帰還の地上観測の様子を,世界最大の1億4千万個の星を映し出すプラネタリウムを使って紹介するとともに,地球に衝突する危険性のある天体「イトカワ」の探査から何が分かったのかを説明します。現在,地球を取り 巻く小惑星は約7千個見つかっていますが,いま研究者達が目指しているのは何なのか, そして我々は何処に向おうとしているかをお話しします。
【観覧料】
おとな;400円、こども(小中学生);100円
観覧券を当日午前9時から券売機で販売します。
先着140名です。
【お問い合わせ先】
教育センタープラネタリウム
電話; 03-3429-0780
FAX; 03-3429-0780
February 06, 2009
December 03, 2008
December 01, 2008
木星ランデブー
今日は、月と宵の明星と木星が奇麗だった。。。。
机の上もPC達がランデブー。。。
Linux(ubuntu) 1 台。Windows(XP台湾版)1 台。Mac Book Pro 2台(Tiger & Leopard)。
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机の上もPC達がランデブー。。。
Linux(ubuntu) 1 台。Windows(XP台湾版)1 台。Mac Book Pro 2台(Tiger & Leopard)。
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November 05, 2008
October 24, 2008
セロテープで地震予知
『Nature』10月23日号に面白い論文が表紙を飾り掲載された。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の2人の研究者が、X線を生成するという目的のためだけに、1秒間に3センチの速さで粘着テープを真空中で引き出す装置を開発したのだ。
セロテープからは、本当にX線が生成される。
らしい。現在のトライボロジー(摩擦学)の理論では、生成されるエネルギー量を完全には説明できないそうだ。2つの表面の接触面における電子の振る舞いに関する研究に役立つみたい。
この理論、地震予知に使えないかなとふと思った。摩擦ルミネッセンスでX線領域までのエネルギーが簡単に生成されるならば、地震断層でも相当量のエネルギーがX線から電波まで発生しているはず。蛍光反応する装置により、地震発生前の断層の摩擦をキャッッチできるのではないだろうか?
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の2人の研究者が、X線を生成するという目的のためだけに、1秒間に3センチの速さで粘着テープを真空中で引き出す装置を開発したのだ。
セロテープからは、本当にX線が生成される。
粘着テープは、暗い部屋のなかで勢いよく剥がすと発光することが以前から知られている。Nature誌によると、研究チームは、粘着テープの摩擦ルミネセンス特性を調べて、真空中で粘着テープをはがしたときに解放されるエネルギーが、X線領域にまで広がっているのを観測。この結果を受けて、市販の『スコッチテープ』をはがす際の発光をX線源として撮影することを目的とした専用の実験装置を開発した。なお、十分なX線量を得るためには真空中で実験を行う必要があり、一般の人が普通の環境でテープを剥がしてもX線被爆を起こすことはない。
らしい。現在のトライボロジー(摩擦学)の理論では、生成されるエネルギー量を完全には説明できないそうだ。2つの表面の接触面における電子の振る舞いに関する研究に役立つみたい。
この理論、地震予知に使えないかなとふと思った。摩擦ルミネッセンスでX線領域までのエネルギーが簡単に生成されるならば、地震断層でも相当量のエネルギーがX線から電波まで発生しているはず。蛍光反応する装置により、地震発生前の断層の摩擦をキャッッチできるのではないだろうか?
September 13, 2008
LHC-ブラックホールの考察-地球を救え-
欧州原子核研究機構CERN(欧州原子核研究機構)がスイス・ジュネーブ郊外にフランスとの国境をまたいで設置した世界最大の衝突型加速器「大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider; LHC)」が2008年9月10日に稼動開始。
LHCは7TeVまで加速した陽子を正面衝突させることが可能な世界最大の衝突型円型加速器。副産物で生成される可能性があるブラックホールを物理的に考察してみる。
自殺者まで出たそうだが,こんなことにはならないことを祈る↓^^;
7TeV(テラ電子ボルト; テェヴ=7E12eV)は温度に換算すると, 1eV=11604 K(約1万度)なので, 10兆京度(10^17度)ほど。これは, ジュールに換算すると「0.016ジュール」, カロリーだと0.07カロリー。つまり,0.07グラムの水を1℃温めるエネルギーに過ぎない。こんな極小エネルギーなので,例えブラックホールが出来たとしても影響はないはず。
ブラックホールが生成されても,ホーキング博士の理論(ホーキング放射; Bekenstein-Hawking radiation)により, 陽子質量ぐらいの微小なブラックホールではこのホーキング輻射が卓越していて, 加速度的に質量とエネルギーを瞬時に失い消滅する。いわゆる「ブラックホール蒸発」。その時間を見積ってみる;
ブラックホールは,ホーキング輻射理論により, あたかも温度Tの黒体のように振る舞うので, ブッラクホール放射は温度Tで次のように表せる;
T = h' c^3 / (8πkGM)
h' = h/2π=1.054571628e-34 J s: プランク定数
c = 2.99792458e8 m/s: 光速
k = 1.3806504 e-23 J/K: ボルツマン定数
G = 6.67428e-11 m3/kg/s2: 重力定数
M : 質量
回転していない質量Mのブラックホールの大きさは, シュバルツシルド半径 r = 2GM/c^2 で表せるので, ステファン・ボルツマンの法則(P=AεσT^4)を適応し,
A: ブラックホールの表面積
ε: 放射係数 = 1.0 (完全黒体)
σ = 5.670400e-8 J/s/m2/K4: ボルツマン定数
ブラックホールからのエネルギー放射量Pは次のように求まる;
P = 4πr^2 εσT^4 = 1/15360 x hc^6/(πG^2M^2)
太陽質量(M=2x10^30 kg)のブラックホールの場合, P=10^-28 ワットと極めて小さい放射しかしない。一方, 陽子質量(M=1.67262e-27kg)では, 1.28 x 10^86 ワット。これは,東京都の10^79年分の電力消費量に相当する。もちろん,放射時間が非常に短いため,このエネルギーの恩恵には残念ながら預かれない。
上式とアインシュタインの質量とエネルギの式: E=Mc^2 より, ブラックホールの消失までの時間tは,次式で表せる。
t=5120πG^2M^3/(hc^4) 秒
陽子の場合;
t = 3.9 x 10^-97 秒 = 1.2 x 10^-104 年
これは,光速でさえたった 1 x 10^-87 cmも進むことしかできない極短時間でブラックホールが蒸発することを意味する。
ちなみに太陽がブラックホールになったとすると,
t = 2 x 10^67 年 >> 宇宙年齢(1.37 x 10^10年)
宇宙年齢(137億年)よりも 10^57年も寿命が長い(なかなか蒸発しない)ことになる。計算結果を分かりやすく図にしてみた。
ゆえに, 例えLHCの陽子衝突実験でブラックホールが生成されたとしても, 瞬時にして消滅するので全く影響はない。
むしろ,それは新たな科学の発見であってワクワクするよね。
ちなみにホーキング博士は,
「理論上はLHCの加速器を使えば、ヒッグス粒子の検出を行うことができることとなるわけだが、仮にLHCでヒッグス粒子の検出ができなかった場合、これまでの理論的枠組みの何かが間違っていたこととなり、ヒッグス粒子の検出ができない方が、面白い結果を生み出すのではないかと考えている」とした上で「LHCではヒッグス粒子の検出はできない方に100ドルを賭けたい。LHCでブラックホールが出来る可能性は1%以下だ」
とBBCラジオ番組で発言している。
たった100ドルぽっちしか掛けていないので, ヒッグス粒子は受かる可能性大ってことだな?
(小生の専門は太陽系なので<--言い訳)以上の見積もりには,一切の責任を負いませんので悪しからず。
(地球が無くなるような大きな間違いはないことは確か)
LHCは7TeVまで加速した陽子を正面衝突させることが可能な世界最大の衝突型円型加速器。副産物で生成される可能性があるブラックホールを物理的に考察してみる。
自殺者まで出たそうだが,こんなことにはならないことを祈る↓^^;
7TeV(テラ電子ボルト; テェヴ=7E12eV)は温度に換算すると, 1eV=11604 K(約1万度)なので, 10兆京度(10^17度)ほど。これは, ジュールに換算すると「0.016ジュール」, カロリーだと0.07カロリー。つまり,0.07グラムの水を1℃温めるエネルギーに過ぎない。こんな極小エネルギーなので,例えブラックホールが出来たとしても影響はないはず。
ブラックホールが生成されても,ホーキング博士の理論(ホーキング放射; Bekenstein-Hawking radiation)により, 陽子質量ぐらいの微小なブラックホールではこのホーキング輻射が卓越していて, 加速度的に質量とエネルギーを瞬時に失い消滅する。いわゆる「ブラックホール蒸発」。その時間を見積ってみる;
ブラックホールは,ホーキング輻射理論により, あたかも温度Tの黒体のように振る舞うので, ブッラクホール放射は温度Tで次のように表せる;
T = h' c^3 / (8πkGM)
h' = h/2π=1.054571628e-34 J s: プランク定数
c = 2.99792458e8 m/s: 光速
k = 1.3806504 e-23 J/K: ボルツマン定数
G = 6.67428e-11 m3/kg/s2: 重力定数
M : 質量
回転していない質量Mのブラックホールの大きさは, シュバルツシルド半径 r = 2GM/c^2 で表せるので, ステファン・ボルツマンの法則(P=AεσT^4)を適応し,
A: ブラックホールの表面積
ε: 放射係数 = 1.0 (完全黒体)
σ = 5.670400e-8 J/s/m2/K4: ボルツマン定数
ブラックホールからのエネルギー放射量Pは次のように求まる;
P = 4πr^2 εσT^4 = 1/15360 x hc^6/(πG^2M^2)
太陽質量(M=2x10^30 kg)のブラックホールの場合, P=10^-28 ワットと極めて小さい放射しかしない。一方, 陽子質量(M=1.67262e-27kg)では, 1.28 x 10^86 ワット。これは,東京都の10^79年分の電力消費量に相当する。もちろん,放射時間が非常に短いため,このエネルギーの恩恵には残念ながら預かれない。
上式とアインシュタインの質量とエネルギの式: E=Mc^2 より, ブラックホールの消失までの時間tは,次式で表せる。
t=5120πG^2M^3/(hc^4) 秒
陽子の場合;
t = 3.9 x 10^-97 秒 = 1.2 x 10^-104 年
これは,光速でさえたった 1 x 10^-87 cmも進むことしかできない極短時間でブラックホールが蒸発することを意味する。
ちなみに太陽がブラックホールになったとすると,
t = 2 x 10^67 年 >> 宇宙年齢(1.37 x 10^10年)
宇宙年齢(137億年)よりも 10^57年も寿命が長い(なかなか蒸発しない)ことになる。計算結果を分かりやすく図にしてみた。
ゆえに, 例えLHCの陽子衝突実験でブラックホールが生成されたとしても, 瞬時にして消滅するので全く影響はない。
むしろ,それは新たな科学の発見であってワクワクするよね。
ちなみにホーキング博士は,
「理論上はLHCの加速器を使えば、ヒッグス粒子の検出を行うことができることとなるわけだが、仮にLHCでヒッグス粒子の検出ができなかった場合、これまでの理論的枠組みの何かが間違っていたこととなり、ヒッグス粒子の検出ができない方が、面白い結果を生み出すのではないかと考えている」とした上で「LHCではヒッグス粒子の検出はできない方に100ドルを賭けたい。LHCでブラックホールが出来る可能性は1%以下だ」
とBBCラジオ番組で発言している。
たった100ドルぽっちしか掛けていないので, ヒッグス粒子は受かる可能性大ってことだな?
(小生の専門は太陽系なので<--言い訳)以上の見積もりには,一切の責任を負いませんので悪しからず。
(地球が無くなるような大きな間違いはないことは確か)
January 12, 2008
再結合
太陽は11年サイクルで極大極小を繰り返しているが、次の24サイクルが始まった。先行黒点(S)と後行黒点(N)の磁場の極性が反転したから。
太陽内部は、非一様回転(差動回転)しているので、トロイダル磁場が形成される。この磁場が、11年で太陽内部を確か7〜8回転巻き付く。最終段階で、太陽の赤道近くの磁力線が再結合(リコネクション)して、逆極性の新たな双極子磁場が形成される。元の極性の戻るのに更に11年かかるので、太陽は22年の周期性を持つと言える。
一方、地球の磁場は、コアのダイナモにより生成されており、約1億年の周期で北極と南極が入れ替わる(海底のマグネタイトなどの磁性の向きに記録されている)。地球の内核は、自転軸とおよそ11度程度の傾斜角が保たれて自転しながら首振り運動していて、傾斜を深めて行き、最終的に地球磁場のN-S 極が180度逆転する。真の北と方位磁石の北がずれているのはよく知られているが、この角度(偏角)が年々変化するのは、この為。日本だと偏角は約7度。
更に凄い映像がこれ!
太陽風観測衛星「ステレオ」が、エンケ彗星のプラズマの尾を引きちぎる様子を捉えた。昔から、彗星の尾が千切れる原因として、「太陽風動圧説(動圧がリコネクションを起こす)」と「磁気中性面説(中性面の通過でリコネクションが起きる)」がある。太陽からのコロナ質量放出(CME)が、彗星周りの太陽風動圧を上げて、リコネクションを引き起こした。磁気中性面の通過が無ければ、前者の説が支持される。
偉大なり磁場!
さて、サイクル24の予想活動グラフを見ると、サイクル23よりも大きくなっている(図1)。探査機「はやぶさ」が地球に帰還する2010年上半期頃は、相当ヤバくなっているなぁ。。。。
太陽内部は、非一様回転(差動回転)しているので、トロイダル磁場が形成される。この磁場が、11年で太陽内部を確か7〜8回転巻き付く。最終段階で、太陽の赤道近くの磁力線が再結合(リコネクション)して、逆極性の新たな双極子磁場が形成される。元の極性の戻るのに更に11年かかるので、太陽は22年の周期性を持つと言える。
一方、地球の磁場は、コアのダイナモにより生成されており、約1億年の周期で北極と南極が入れ替わる(海底のマグネタイトなどの磁性の向きに記録されている)。地球の内核は、自転軸とおよそ11度程度の傾斜角が保たれて自転しながら首振り運動していて、傾斜を深めて行き、最終的に地球磁場のN-S 極が180度逆転する。真の北と方位磁石の北がずれているのはよく知られているが、この角度(偏角)が年々変化するのは、この為。日本だと偏角は約7度。
更に凄い映像がこれ!
太陽風観測衛星「ステレオ」が、エンケ彗星のプラズマの尾を引きちぎる様子を捉えた。昔から、彗星の尾が千切れる原因として、「太陽風動圧説(動圧がリコネクションを起こす)」と「磁気中性面説(中性面の通過でリコネクションが起きる)」がある。太陽からのコロナ質量放出(CME)が、彗星周りの太陽風動圧を上げて、リコネクションを引き起こした。磁気中性面の通過が無ければ、前者の説が支持される。
偉大なり磁場!
さて、サイクル24の予想活動グラフを見ると、サイクル23よりも大きくなっている(図1)。探査機「はやぶさ」が地球に帰還する2010年上半期頃は、相当ヤバくなっているなぁ。。。。
火星に小惑星衝突?
1月30日に小惑星2007 WD5が火星に衝突する確率。
12月21日発表では、1.3%(1/75)。
12月28日には、3.9%(1/25)に上昇!
衝突時刻は日本から観測可能。
1月8日に、2.5%(1/40)にちょっと下がって、
1月9日現在の衝突確率は、随分下がって、0.01% = 1/10,000
これは、航空機に乗って墜落死する確率にほぼ匹敵する。
つまり衝突はまずあり得ない。
1月30日21時00分(日本時間)に、火星中心から2万6千km(火星半径の7倍)の位置を通過する計算。99.7%の確率で、火星表面から4千km以内に近づかない。
http://neo.jpl.nasa.gov/2007wd5/
つまらん!
月面衝突閃光に近い観測が可能だと思っていたのだが。。。
衝突閃光の明るさや継続時間から、インパクターの密度(サイズは地上観測データを引用)、発光効率、形成されたクレータ・サイズなどの推定が可能。月と異なるのは、火星には大気があるので、インパクト直前(数秒前)に、流星(ablation)発光が観測されるかもしれない点。1994年のS-L9彗星の木星衝突みたいな現象がまたないかなぁ。。。
米国ハワイ大学のPanSTARRS計画では、今後数年以内に1km以上の地球接近型小惑星(NEA)の99%を見つけ出す。台湾中央大学・鹿林天文台に建設される2-m望遠鏡は、PanSTARRSのフォローアップを行い、軌道を正確に決める重要な役割を果たす。
ちなみに、「人が生涯で死亡する要因の確率」と比較すると、
バイク事故死 1/100
殺人 1/300
火事 1/800
銃撃 1/2,500(米国)
感電死 1/5,000
飛行機墜落 1/20,000
小惑星(隕石)衝突 1/25,000(地球)
大洪水 1/30,000
竜巻 1/60,000
動物に噛まれて死亡 1/100,000
花火で死亡 1/100万
中毒死 1/300万
上から選べって言われたら、隕石に当たって死ぬのがいいかなぁ。。。。
たとえばこんな満天の星の夜、たとえば討ち死にをしたくなる by 中島みゆき
12月21日発表では、1.3%(1/75)。
12月28日には、3.9%(1/25)に上昇!
衝突時刻は日本から観測可能。
1月8日に、2.5%(1/40)にちょっと下がって、
1月9日現在の衝突確率は、随分下がって、0.01% = 1/10,000
これは、航空機に乗って墜落死する確率にほぼ匹敵する。
つまり衝突はまずあり得ない。
1月30日21時00分(日本時間)に、火星中心から2万6千km(火星半径の7倍)の位置を通過する計算。99.7%の確率で、火星表面から4千km以内に近づかない。
http://neo.jpl.nasa.gov/2007wd5/
つまらん!
月面衝突閃光に近い観測が可能だと思っていたのだが。。。
衝突閃光の明るさや継続時間から、インパクターの密度(サイズは地上観測データを引用)、発光効率、形成されたクレータ・サイズなどの推定が可能。月と異なるのは、火星には大気があるので、インパクト直前(数秒前)に、流星(ablation)発光が観測されるかもしれない点。1994年のS-L9彗星の木星衝突みたいな現象がまたないかなぁ。。。
米国ハワイ大学のPanSTARRS計画では、今後数年以内に1km以上の地球接近型小惑星(NEA)の99%を見つけ出す。台湾中央大学・鹿林天文台に建設される2-m望遠鏡は、PanSTARRSのフォローアップを行い、軌道を正確に決める重要な役割を果たす。
ちなみに、「人が生涯で死亡する要因の確率」と比較すると、
バイク事故死 1/100
殺人 1/300
火事 1/800
銃撃 1/2,500(米国)
感電死 1/5,000
飛行機墜落 1/20,000
小惑星(隕石)衝突 1/25,000(地球)
大洪水 1/30,000
竜巻 1/60,000
動物に噛まれて死亡 1/100,000
花火で死亡 1/100万
中毒死 1/300万
上から選べって言われたら、隕石に当たって死ぬのがいいかなぁ。。。。
たとえばこんな満天の星の夜、たとえば討ち死にをしたくなる by 中島みゆき
January 07, 2008
December 27, 2007
世界初!ふたご座流星群による月面衝突閃光をとらえる
【2007年12月25日 国立天文台 アストロ・トピックス(355)】
閃光4(石田正行氏撮影)
2007年12月14、15日の夜、ふたご座流星群の流星体によるとみられる月面衝突閃光の検出に、日本の観測者らが成功しました。しし座流星群、ペルセウス座流星群に伴う閃光については、多地点からの同時観測によってその存在がすでに確実になっていますが、ふたご座流星群については1地点からの観測は報告されているものの、信頼性の高い多地点同時観測は今回が世界で初めてとなります。
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閃光4(石田正行氏撮影)
2007年12月14、15日の夜、ふたご座流星群の流星体によるとみられる月面衝突閃光の検出に、日本の観測者らが成功しました。しし座流星群、ペルセウス座流星群に伴う閃光については、多地点からの同時観測によってその存在がすでに確実になっていますが、ふたご座流星群については1地点からの観測は報告されているものの、信頼性の高い多地点同時観測は今回が世界で初めてとなります。
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October 15, 2007
ジャンダルム
数年前に穂高で出会った写真家(中村史氏)に頂いたジャンダルムの夕景 詳しくは、写真集「穂高連峰とジャンダルム」に掲載。
「どうして山に登るのか?」と聞かれ、「そこに山があるからだ!」と答えたのは、有名な登山家マロニーの言葉である。
「どうして山に登るのか?」と聞かれ、「そこに山があるからじゃない。ここに、俺がいるからだ!」と答えたのは、「神々の山嶺」の夢枕獏。
「どうして山に登るのか?」と聞かれたら、僕は何と答えるだろう。
まあ、上記の方々とはレベルが余りにも違いすぎるので、同列の言葉を並べることはできないが、「非日常で自分を試すため」とでも答えるだろうか。
日常生活から離れ、孤独な状況で物思いに耽ることを求め(実際、そんな肉体的な余裕すら無くなるのだが)、非日常的な山へ身を投じる。敢えて重い荷を背負い、重力に逆らって険しい縦走路を登ることは、ある意味自虐的行為だが、達成感という至極の快感を得られる。
「山」を「宇宙探査」に置き換えても同じような達成感がある。
まあ、いろんな期待をしながら、秋の山に登った訳である。
3千メートル級は、昨秋に登ったスロベニアの最高峰「トリグラフ(Triglav)」以来である。
(新穂高→西穂独標識ー西穂高ー赤石岳ー間ノ岳ージャンダルムー奥穂高ー涸沢→上高地)
「ジャンダルム」、なんていい響きだろう。最前線を開拓するパイオニアに相応しい険しい岩山だ。西穂山荘を出発して約6-7時間を経てようやくその岩山の上を制した。誰もいないそこからの景色は最高だった。天に突き刺す槍ヶ岳(3180m)と視線を並べ、日本で第三の高峰・奥穂高(3190m)の山頂もすぐそこに見え、山頂に大挙する登山者達の熱い視線すら感じる。
ジャンダルム(フランス語で憲兵。転じて前衛峰の意)は、奥穂高岳西部にある岩稜であり、標高は3163m。西穂高岳との縦走路途上にある。 大きく天を突く特異な形から山岳写真の被写体としてよく選ばれる。また、ジャンダルムを登ることはザイル等の登攀器具を使わない一般登山としては本格的な経験・技術が求められる。
ジャンダルムからの下りの道を間違えて、垂直の崖を途中まで降りてしまった小生は、ザイル無しでは進めないということに気がつき、何とか登り返して再びジャンの頂上へ戻った(次回はザイルがあれば、反対側に降りられそう)。結局、登山道が巻いていることを知り、ジャンをあとにした。ナイフリッジと鎖が足れる垂直の壁をよじ登り、ロバの耳を越え、ジャンを横から見つめるピークに辿り着いた小生は、極度に疲労困憊した体を横たえた。遠くに槍、真横にジャンの絶景の中で寝た。
30分ほどすると、身軽なおじさんが奥穂の方からスタコラとやってきた。片手には、ペンタックスの6x7と55mmレンズを持っている。気さくなおじさんと僕は、暫く、ジャンダルムの話題に花を咲かせた。小生が西穂から来たというと、「そりゃー頑張った!」と酷く褒めてくれた。涸沢にテントを張っていて、ここまで写真を撮りにきたそのおじさんは、定年後に山(特にジャンの写真)を楽しむ地元(諏訪)の方だった。おじさん情報によると、涸沢でテントを張るよりは、上(穂高山荘)に居た方がいいというので、小生は予定を変更して、今宵のテントを穂高岳山荘上部に張ることにしたのである。
そのおやじさんの背中を追って馬ノ背を越え、奥穂高までごいっしょした。そこでお別れしたのだが、翌日そのおやじさんとは、涸沢から上高地へ下るパノラマコースの稜線で再会。これはもう何かの縁ということで、名刺を差し上げた。後日必ず写真を送ってくれると約束してくれた。孤独を求めて山に来た小生だが、こういう出会いはとっても嬉しい。
その夜、皆が寝静まった頃にテントから起き出して、ジャンの上に被さる銀河を楽しんだ。(左:西穂山荘テント場からの天の川。右:穂高山荘へリポートからの天の川)
瞬き一つの間の一生、僕たちはみんな一瞬の星、
瞬きもせずに息をする事さえ惜しむかのように求め合う
下山途中の涸沢の紅葉は、今年はまだ少し早かったが、それでも十分に秋の景色を堪能できた。
中畠新道分岐から奥又白池への険しい悪路を見上げると、「氷壁」を登って行った彼らの闘志を思い起す。「氷壁」の舞台となった徳沢園は、多くのテントで賑わっていた。再び日常に戻ってきた。
「どうして山に登るのか?」と聞かれ、「そこに山があるからだ!」と答えたのは、有名な登山家マロニーの言葉である。
「どうして山に登るのか?」と聞かれ、「そこに山があるからじゃない。ここに、俺がいるからだ!」と答えたのは、「神々の山嶺」の夢枕獏。
「どうして山に登るのか?」と聞かれたら、僕は何と答えるだろう。
まあ、上記の方々とはレベルが余りにも違いすぎるので、同列の言葉を並べることはできないが、「非日常で自分を試すため」とでも答えるだろうか。
日常生活から離れ、孤独な状況で物思いに耽ることを求め(実際、そんな肉体的な余裕すら無くなるのだが)、非日常的な山へ身を投じる。敢えて重い荷を背負い、重力に逆らって険しい縦走路を登ることは、ある意味自虐的行為だが、達成感という至極の快感を得られる。
「山」を「宇宙探査」に置き換えても同じような達成感がある。
まあ、いろんな期待をしながら、秋の山に登った訳である。
3千メートル級は、昨秋に登ったスロベニアの最高峰「トリグラフ(Triglav)」以来である。
(新穂高→西穂独標識ー西穂高ー赤石岳ー間ノ岳ージャンダルムー奥穂高ー涸沢→上高地)
「ジャンダルム」、なんていい響きだろう。最前線を開拓するパイオニアに相応しい険しい岩山だ。西穂山荘を出発して約6-7時間を経てようやくその岩山の上を制した。誰もいないそこからの景色は最高だった。天に突き刺す槍ヶ岳(3180m)と視線を並べ、日本で第三の高峰・奥穂高(3190m)の山頂もすぐそこに見え、山頂に大挙する登山者達の熱い視線すら感じる。
ジャンダルム(フランス語で憲兵。転じて前衛峰の意)は、奥穂高岳西部にある岩稜であり、標高は3163m。西穂高岳との縦走路途上にある。 大きく天を突く特異な形から山岳写真の被写体としてよく選ばれる。また、ジャンダルムを登ることはザイル等の登攀器具を使わない一般登山としては本格的な経験・技術が求められる。
ジャンダルムからの下りの道を間違えて、垂直の崖を途中まで降りてしまった小生は、ザイル無しでは進めないということに気がつき、何とか登り返して再びジャンの頂上へ戻った(次回はザイルがあれば、反対側に降りられそう)。結局、登山道が巻いていることを知り、ジャンをあとにした。ナイフリッジと鎖が足れる垂直の壁をよじ登り、ロバの耳を越え、ジャンを横から見つめるピークに辿り着いた小生は、極度に疲労困憊した体を横たえた。遠くに槍、真横にジャンの絶景の中で寝た。
30分ほどすると、身軽なおじさんが奥穂の方からスタコラとやってきた。片手には、ペンタックスの6x7と55mmレンズを持っている。気さくなおじさんと僕は、暫く、ジャンダルムの話題に花を咲かせた。小生が西穂から来たというと、「そりゃー頑張った!」と酷く褒めてくれた。涸沢にテントを張っていて、ここまで写真を撮りにきたそのおじさんは、定年後に山(特にジャンの写真)を楽しむ地元(諏訪)の方だった。おじさん情報によると、涸沢でテントを張るよりは、上(穂高山荘)に居た方がいいというので、小生は予定を変更して、今宵のテントを穂高岳山荘上部に張ることにしたのである。
そのおやじさんの背中を追って馬ノ背を越え、奥穂高までごいっしょした。そこでお別れしたのだが、翌日そのおやじさんとは、涸沢から上高地へ下るパノラマコースの稜線で再会。これはもう何かの縁ということで、名刺を差し上げた。後日必ず写真を送ってくれると約束してくれた。孤独を求めて山に来た小生だが、こういう出会いはとっても嬉しい。
その夜、皆が寝静まった頃にテントから起き出して、ジャンの上に被さる銀河を楽しんだ。(左:西穂山荘テント場からの天の川。右:穂高山荘へリポートからの天の川)
瞬き一つの間の一生、僕たちはみんな一瞬の星、
瞬きもせずに息をする事さえ惜しむかのように求め合う
下山途中の涸沢の紅葉は、今年はまだ少し早かったが、それでも十分に秋の景色を堪能できた。
中畠新道分岐から奥又白池への険しい悪路を見上げると、「氷壁」を登って行った彼らの闘志を思い起す。「氷壁」の舞台となった徳沢園は、多くのテントで賑わっていた。再び日常に戻ってきた。
July 21, 2007
サイエンスカフェ神戸スペシャル
「サイエンスカフェ神戸スペシャル」は、40名の参加で大盛況であった。
http://scicafe.h.kobe-u.ac.jp/
「月面衝突発光」地上観測と月探査衛星セレーネ搭載のα線計測器ARDとのコラボ観測提案。
http://selene.tksc.jaxa.jp/ja/equipment/cps_j.htm
未だによく分かっていない月面発光現象「LTPLunar Transient Phenomena)」。月内部からの噴出物によるものなのか、メテオロイドの衝突によるものなのか、あるいは両者によるものなのかを、地上観測と月探査衛星「かぐや」で解明する。
地上観測は、高校生の観測網を組んだキャンペーンを行う計画。望遠鏡を持つ高校生(部活、個人問わず)に、我々から撮影カメラを提供して、2007年「ふたご座流星群」をターゲットに観測を行う。
月面の暗部に衝突する「ふたご座流星群メテオロイド」の発光を、地球と月衛星から観測を行い、LTP現象の解明に貢献する。
写真−1:「かぐや」ARDに関わる神大の伊藤真之先生。
写真−2:参加した女子高生と伊藤先生(中央)&ソラ(右端)。
写真−3:参加した男子高生と。
http://scicafe.h.kobe-u.ac.jp/
「月面衝突発光」地上観測と月探査衛星セレーネ搭載のα線計測器ARDとのコラボ観測提案。
http://selene.tksc.jaxa.jp/ja/equipment/cps_j.htm
未だによく分かっていない月面発光現象「LTPLunar Transient Phenomena)」。月内部からの噴出物によるものなのか、メテオロイドの衝突によるものなのか、あるいは両者によるものなのかを、地上観測と月探査衛星「かぐや」で解明する。
地上観測は、高校生の観測網を組んだキャンペーンを行う計画。望遠鏡を持つ高校生(部活、個人問わず)に、我々から撮影カメラを提供して、2007年「ふたご座流星群」をターゲットに観測を行う。
月面の暗部に衝突する「ふたご座流星群メテオロイド」の発光を、地球と月衛星から観測を行い、LTP現象の解明に貢献する。
写真−1:「かぐや」ARDに関わる神大の伊藤真之先生。
写真−2:参加した女子高生と伊藤先生(中央)&ソラ(右端)。
写真−3:参加した男子高生と。
July 04, 2007
チェコ天文学への誘い
昨年、「冥王星が格下げされる」というショッキングな決定がプラハの国際天文学連合の会議で発表され、日本でも大きな話題となりました。その決定の場がプラハだったということで、ルドルフ二世時代のケプラーを始めとするチェ コ天文学も脚光をあびました。 今回は、チェコの天文台に2年間留学して、現在は惑星科学会/天文学会等で活躍されている阿部新助氏をお迎えして、チェコにまつわる天文学についてお話いただきます。興味深い宇宙世界について聞くことのできる数少ないチャンスです。お友達をお誘いの上、ぜひチェコ大使館へお出かけください。
テーマ:「チェコ天文学最前線」
日時: 2007年7月13日(金)18時30分〜20時
開場:18時
会場: チェコ共和国大使館内映写室
申し込み先: E−mail: yamamoto@czech.cz(チェコセンター・山本)
定員100名(申し込み先着順とさせていただきます)
申し込み締切り: 7月11日(水)
主催: チェコセンター(東京都渋谷区広尾2−16−14 チェコ 共和国大使館内)
TEL: 03−3400−8129
Fax: 03−3400−8186
後援: チェコ共和国大使館・朝日新聞社
チェコ倶楽部Jaro-02(埼玉県新座市片山2−8−9)
テーマ:「チェコ天文学最前線」
日時: 2007年7月13日(金)18時30分〜20時
開場:18時
会場: チェコ共和国大使館内映写室
申し込み先: E−mail: yamamoto@czech.cz(チェコセンター・山本)
定員100名(申し込み先着順とさせていただきます)
申し込み締切り: 7月11日(水)
主催: チェコセンター(東京都渋谷区広尾2−16−14 チェコ 共和国大使館内)
TEL: 03−3400−8129
Fax: 03−3400−8186
後援: チェコ共和国大使館・朝日新聞社
チェコ倶楽部Jaro-02(埼玉県新座市片山2−8−9)
March 18, 2007
プラネタリウム温故知新
稼働するプラネでは日本最古のツアイス製プラネと、メガスターIIが明石市立天文科学館で競演。この世紀のイベントは、3月25日まで開催されている。明石と言えば、日本標準時のシンボルである時計台が、東経135度00分00秒の子午線上に鎮座している。震災で甚大な被害を被った中、プラネタリウム本体だけが被害を受けずに助かったそうだ。
そのプレイベントである「大平貴之講演会」に参加した。
(小生は日本プラネタリウム協会近畿ブロック研修会から参加させて頂いた)
1960年に設置された国内現役最古のカールツアイス投影機と、ギネスブックに認定された世界最高の星数を誇るメガスターIIの同時上映は、プラネファンならずとも必見の価値がある。明石のツアイス投影機は既に引退も決まっているのだが、その星空は、”明るい恒星を明るくリアルに投影する”というツアイスのコンセプトが貫かれており、メガスターにとっても温故知新とも言うべき学ぶべき点があり、非常に興味あるイベントであった。
会場は満員。大平さんの、ジョークを交えた分かり易い解説で、1時間半があっという間に過ぎ去った。昨日から始まった本イベントも大盛況とのこと。
講演会後、日本プラネタリウム協会の面々と宴会。後半、マシンの調整を終えた大平氏と今回の発起人の明石科学館の井上毅氏が合流。両氏とは大学の天文サークル時代からの知り合いでもある小生らは、夜が更けるまで、とてもここには書けないアカデミックでエキサイティングでグロテスクな話題で盛上がった。
March 12, 2007
これでいいんかいNASA!
昨年、小生が参加したNASAのミッションの成果が「NASA Engineering and Safety Center」の「Group Achievement Award」を受賞した。
今日になって小生のところに賞状とバッジと感謝状がNASA(Ames研究所)から送られて来た。
おぉー格好良いバッジやなぁと裏を見ると「Made In China」と書いてあった。
これじゃNASAの土産物屋と同じじゃないかよ。せっかくの受賞記念品(非売品)なのだからもうちょっと考えてくれよ→NASA!
追伸;今年度は「はやぶさ」ミッションとか色々と頑張った甲斐もあり、春から助教に昇進♪(でも期限付き)
今日になって小生のところに賞状とバッジと感謝状がNASA(Ames研究所)から送られて来た。
おぉー格好良いバッジやなぁと裏を見ると「Made In China」と書いてあった。
これじゃNASAの土産物屋と同じじゃないかよ。せっかくの受賞記念品(非売品)なのだからもうちょっと考えてくれよ→NASA!
追伸;今年度は「はやぶさ」ミッションとか色々と頑張った甲斐もあり、春から助教に昇進♪(でも期限付き)
September 05, 2006
流星嵐がやってくる
2003年9月に打ち上げられたESAの初の月探査機SMART-1(Small Missions for Advanced Research in Technology)が昨日、月に秒速2kmで激突した。予定通りのスマートな最期であった。
http://sci.esa.int/science-e/www/area/index.cfm?fareaid=10
ハワイにある口径3.6m望遠鏡CFHT(Canada-France-Hawaii Telescope)に取り付けた近赤外線カメラWIRCam(2.1μバンド)で撮影された月面衝突発光の様子。視野角; 2分×2分(月面上で200x200km, 2048x2048 pixels)は、世界最大級の赤外線モザイクCCD。
今回は、世界中数百数千?の望遠鏡が月衝突キャンペーン観測を行っているので、小生は特に観測には興味無くプラハで飲んでいた。
むしろ、来年の9月1日に北米から太平洋北部に掛けて発生する大流星嵐を期待している。この流星雨は、「ぎょしゃ座α流星群」として知られており、来年は母彗星である C/1911 N1(Kiess)彗星の1回帰ダストトレイルがもたらす2000年に1度の現象だ。極大予報時刻は、2007年9月1日11:37(UT)で、極大を中心に流星嵐が約2時間だけ地球を襲う。長周期彗星を起源とする流星群を研究する上では絶好のチャンスである。
Peter Jenniskensと小生らは、既にこの春にNASAに予算を請求しているが、NASA観測機を飛ばす予算が付かなければ(予算獲得の確率は低い?)、小生らはハワイのマウナケア島とハレアカラ島などに別れて観測する計画を申請する。当夜は月齢12で、最悪の満月の僅か3日前の月が空で煌煌と照っているので、大気散乱を抑えるため、航空機や高山からの観測が望まれる。幸いここ数年の「ぎょしゃ群」流星の光度は明るく、0等や1等の流星がメインになると予想している。
「ぎょしゃα」は、小生も学生時代に観測したことがあるが、1時間に2−3個の矮小流星群(dwalf meteor shower)。それが、母天体回帰で大流星群(classical meteor shower)に昇格するんだから、流星群って面白いな。ちなみに今回のプラハIAUで、流星群の名前に関しても再定義することになり、小生も命名委員の一人に選ばれている。
http://sci.esa.int/science-e/www/area/index.cfm?fareaid=10
ハワイにある口径3.6m望遠鏡CFHT(Canada-France-Hawaii Telescope)に取り付けた近赤外線カメラWIRCam(2.1μバンド)で撮影された月面衝突発光の様子。視野角; 2分×2分(月面上で200x200km, 2048x2048 pixels)は、世界最大級の赤外線モザイクCCD。
今回は、世界中数百数千?の望遠鏡が月衝突キャンペーン観測を行っているので、小生は特に観測には興味無くプラハで飲んでいた。
むしろ、来年の9月1日に北米から太平洋北部に掛けて発生する大流星嵐を期待している。この流星雨は、「ぎょしゃ座α流星群」として知られており、来年は母彗星である C/1911 N1(Kiess)彗星の1回帰ダストトレイルがもたらす2000年に1度の現象だ。極大予報時刻は、2007年9月1日11:37(UT)で、極大を中心に流星嵐が約2時間だけ地球を襲う。長周期彗星を起源とする流星群を研究する上では絶好のチャンスである。
Peter Jenniskensと小生らは、既にこの春にNASAに予算を請求しているが、NASA観測機を飛ばす予算が付かなければ(予算獲得の確率は低い?)、小生らはハワイのマウナケア島とハレアカラ島などに別れて観測する計画を申請する。当夜は月齢12で、最悪の満月の僅か3日前の月が空で煌煌と照っているので、大気散乱を抑えるため、航空機や高山からの観測が望まれる。幸いここ数年の「ぎょしゃ群」流星の光度は明るく、0等や1等の流星がメインになると予想している。
「ぎょしゃα」は、小生も学生時代に観測したことがあるが、1時間に2−3個の矮小流星群(dwalf meteor shower)。それが、母天体回帰で大流星群(classical meteor shower)に昇格するんだから、流星群って面白いな。ちなみに今回のプラハIAUで、流星群の名前に関しても再定義することになり、小生も命名委員の一人に選ばれている。
August 29, 2006
IAU総会「惑星定義決議」の陰の立役者
女性天文学者 ジョスリン・ベル(Jocelyn Bell Burnell)は、「悲劇の天文学者」とも言われている、パルサーを発見した有名な研究者である。パルサーの発見を報告した論文は5人の共著で、彼女の当時のボスのヒューイッシュ(Antony Hewish)の名前が筆頭でベルが2番目だった。この業績に対するノーベル賞はライルとヒューイッシュが受賞し、ベルは共同受賞者とはならず、騒がれたことがあるからである。
http://es.news.yahoo.com/24082006/24/foto/jocelyn-bell-burnell-member-of-the-international-astronomical-union-iau.html
IAU総会の惑星定義に関する決議が大きな混乱もなく幕を閉じた大きな要因として、彼女の快活で素晴らしい司会進行にあったと思う。数々の質問に対して注意深く対応し、時にはユーモアを入れて常に会場の雰囲気を考えながら、迅速に決議進行へ導いた。特に表のニュースにはなっていないようだが、IAU会場ではこのように感じた。
【IAU総会、太陽系惑星定義へ至る写真集】
惑星決議へ向けて「第一回会合」
惑星決議へ向けて「第二回会合」
惑星決議へ向けて「第二回会合」(渡部潤一氏のスピーチ)
IAU総会「惑星定義決議(5A)」決議案紹介
IAU総会「惑星定義決議(5A)」圧倒的可決
IAU総会ジョスリンベルによる冥王星の解説(ディズニーのプルートが登場したが、これは予めIAU委員で用意していたらしい)
IAU総会「惑星定義決議(5B)」賛成少数で否決
IAU総会「惑星定義決議(6B)」僅差で否決
7名の惑星定義委員会の一人である渡部潤一氏(右)と乾杯する小生(左:阿部新助)。ご多忙な渡部潤一さんの補佐役として、小生も日本人マスコミ対応のお手伝いをさせて頂きました(夜遅く、プラハにあるアインシュタインやカフカも通ったという由緒あるカフェでの「記者レク」も行った)。IAU総会後、黒ビールの美味い「Ferdinanda」へご案内。笑顔の乾杯となった。
以上の写真の著作権は放棄しておりません。教育目的での使用は歓迎いたします。利用される場合は、ご一報ください。
IAU新聞に掲載された小生の記事「Two Years in Ondrejov」
http://astro.cas.cz/nuncius/supplement10.html#abe
http://es.news.yahoo.com/24082006/24/foto/jocelyn-bell-burnell-member-of-the-international-astronomical-union-iau.html
IAU総会の惑星定義に関する決議が大きな混乱もなく幕を閉じた大きな要因として、彼女の快活で素晴らしい司会進行にあったと思う。数々の質問に対して注意深く対応し、時にはユーモアを入れて常に会場の雰囲気を考えながら、迅速に決議進行へ導いた。特に表のニュースにはなっていないようだが、IAU会場ではこのように感じた。
【IAU総会、太陽系惑星定義へ至る写真集】
惑星決議へ向けて「第一回会合」
惑星決議へ向けて「第二回会合」
惑星決議へ向けて「第二回会合」(渡部潤一氏のスピーチ)
IAU総会「惑星定義決議(5A)」決議案紹介
IAU総会「惑星定義決議(5A)」圧倒的可決
IAU総会ジョスリンベルによる冥王星の解説(ディズニーのプルートが登場したが、これは予めIAU委員で用意していたらしい)
IAU総会「惑星定義決議(5B)」賛成少数で否決
IAU総会「惑星定義決議(6B)」僅差で否決
7名の惑星定義委員会の一人である渡部潤一氏(右)と乾杯する小生(左:阿部新助)。ご多忙な渡部潤一さんの補佐役として、小生も日本人マスコミ対応のお手伝いをさせて頂きました(夜遅く、プラハにあるアインシュタインやカフカも通ったという由緒あるカフェでの「記者レク」も行った)。IAU総会後、黒ビールの美味い「Ferdinanda」へご案内。笑顔の乾杯となった。
以上の写真の著作権は放棄しておりません。教育目的での使用は歓迎いたします。利用される場合は、ご一報ください。
IAU新聞に掲載された小生の記事「Two Years in Ondrejov」
http://astro.cas.cz/nuncius/supplement10.html#abe
andromedayaki at 17:12|Permalink│Comments(0)│
August 24, 2006
太陽系の新定義-プラハでの歴史的瞬間
投票結果:
5A: ○
5B: ×
6A: ○
6B: ×
【決議案】
http://astro.cas.cz/nuncius/nsiii_09.pdf
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000232.html
【決議 5A】
国際天文学連合はここに、我々の太陽系に属する惑星及びその他の天体に対して以下の3つの明確な種別を定義する:
(1) 太陽系の惑星(注1)とは、(a) 太陽の周りを回り、(b)十分大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、(c) その軌道の近くで他の天体を掃き散らしてしまっている天体である。
(2) 太陽系の dwarf planet とは、(a) 太陽の周りを回り、(b)十分大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し(注2)、 (c) その軌道の近くで他の天体を掃き散らしていない天体であり、(d)衛星でない天体である。
(3) 太陽の周りを公転する上記以外の他のすべての天体(注3)は、Small Solar System Bodies と総称する。
注1: 8つの惑星とは、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星である。
注2:基準ぎりぎりの所にある天体を dwarf planet とするか他の種別にするかを決めるIAUの手続きが制定されることになる。
注3:これらの天体は、小惑星、ほとんどのトランスネプチュニアン天体(訳注1)、彗星、他の小天体を含む。
【決議 5B】
5Aの決議の(1)の”惑星”の前に"classical"を挿入する。つまり、(1) 太陽系の classical planet (注1)とは、、、、、以下同じ
注1: 8つの classical planet とは、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星である。
【冥王星についての決議 6A】
国際天文学連合はさらに以下の決議をする:
冥王星は上記の定義によって dwarf planet であり、トランスネプチュニアン天体の新しい種族の典型例として認識する。
【冥王星についての決議 6B】
6Aの決議に加えて、次の一文を入れる。この種族を plutonian objects と呼ぶ。
5A: ○
5B: ×
6A: ○
6B: ×
【決議案】
http://astro.cas.cz/nuncius/nsiii_09.pdf
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000232.html
【決議 5A】
国際天文学連合はここに、我々の太陽系に属する惑星及びその他の天体に対して以下の3つの明確な種別を定義する:
(1) 太陽系の惑星(注1)とは、(a) 太陽の周りを回り、(b)十分大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、(c) その軌道の近くで他の天体を掃き散らしてしまっている天体である。
(2) 太陽系の dwarf planet とは、(a) 太陽の周りを回り、(b)十分大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し(注2)、 (c) その軌道の近くで他の天体を掃き散らしていない天体であり、(d)衛星でない天体である。
(3) 太陽の周りを公転する上記以外の他のすべての天体(注3)は、Small Solar System Bodies と総称する。
注1: 8つの惑星とは、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星である。
注2:基準ぎりぎりの所にある天体を dwarf planet とするか他の種別にするかを決めるIAUの手続きが制定されることになる。
注3:これらの天体は、小惑星、ほとんどのトランスネプチュニアン天体(訳注1)、彗星、他の小天体を含む。
【決議 5B】
5Aの決議の(1)の”惑星”の前に"classical"を挿入する。つまり、(1) 太陽系の classical planet (注1)とは、、、、、以下同じ
注1: 8つの classical planet とは、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星である。
【冥王星についての決議 6A】
国際天文学連合はさらに以下の決議をする:
冥王星は上記の定義によって dwarf planet であり、トランスネプチュニアン天体の新しい種族の典型例として認識する。
【冥王星についての決議 6B】
6Aの決議に加えて、次の一文を入れる。この種族を plutonian objects と呼ぶ。
andromedayaki at 23:51|Permalink│Comments(0)│
August 22, 2006
太陽系惑星の新決議案(8月22日)
今日はコンサートの開催されたコングレスホールで12:45から会議が開かれた。
以下、本日の惑星定義会議で提出された改定案。
冥王星の捉え方と、全体の文面がより明瞭に記された点が改訂箇所だと思うが、やはり冥王星をどうしても惑星としたい、アメリカの思惑が感じられる。
会場参加者の多数決では、Reso-6,Reso-7は(小生も含め)共に圧倒的に反対派が占めていた。
公聴会だったので、各コミッションからの代表意見や、反対意見の応酬だった。
IAU総会でこのような全体会議が設けられるのは初めてのことなので、大変貴重な意見交換会だったのではないかと思う。
☆ Resulution-5(draft)
(1)Planetは、(a)rigid body forceに勝る自己重力を有する十分な質量を持つ
天体、すなわち hydrostatic equilibrium(ほぼ球形)を持ち、(b)恒星の周
りを回る。そして、恒星でも惑星の衛星でもないもの。
(2)我々の太陽系では、"classical planets"(as the dominant objects in
their local population)と"dwarf planets"に区別する。
(3)太陽を回る全てのnatural non-planet天体、現時点では、asteroids,
NEOs, Mars-, Jupiter-, Nepture-Trojan asteroids, most Centaurs,
most TNOsとCometsをひとまとめにして、"Small Solar System Bodies"と呼
び、"minor planet"という呼び名は使わない。
☆ Resolution-6(draft)
上述の科学的定義により、近年発見されている巨大TNOsも含め、Pluto(冥王星)は
dwarf planetである。"classical planets"と対照的な点は、これらの天体は
200年以上の軌道周期と、典型的には高い軌道傾斜角と離心率を有する。
Pluto(冥王星)を prototypeの新しい天体と位置付け、'XXXXX'と呼ぶことにす
る。MPCは、新しい区別したカテゴリーを設けて登録するように提案し、
Plutoをその最初の天体とする。
XXXXX = plutons,plutoids,plutonids,plutonoids,plutinos(already used)
Or,...
Tombaugh Objects,Tombaugh Planets, plutians
☆ Resolution-7(draft)
IAUは更に以下の決議をする:
2つかそれ以上の天体で構成される多重系では、単独で惑星の定義を満たせば主
星(primary)を惑星と呼び、伴星(secondary)が惑星の条件を満たし、軌道周期
の殆どにおいて多重系の重心が主星の外側にあれば、これもまた惑星と呼ぶ。
これらの条件を満たさなければ衛星と呼ぶ。
以下、本日の惑星定義会議で提出された改定案。
冥王星の捉え方と、全体の文面がより明瞭に記された点が改訂箇所だと思うが、やはり冥王星をどうしても惑星としたい、アメリカの思惑が感じられる。
会場参加者の多数決では、Reso-6,Reso-7は(小生も含め)共に圧倒的に反対派が占めていた。
公聴会だったので、各コミッションからの代表意見や、反対意見の応酬だった。
IAU総会でこのような全体会議が設けられるのは初めてのことなので、大変貴重な意見交換会だったのではないかと思う。
☆ Resulution-5(draft)
(1)Planetは、(a)rigid body forceに勝る自己重力を有する十分な質量を持つ
天体、すなわち hydrostatic equilibrium(ほぼ球形)を持ち、(b)恒星の周
りを回る。そして、恒星でも惑星の衛星でもないもの。
(2)我々の太陽系では、"classical planets"(as the dominant objects in
their local population)と"dwarf planets"に区別する。
(3)太陽を回る全てのnatural non-planet天体、現時点では、asteroids,
NEOs, Mars-, Jupiter-, Nepture-Trojan asteroids, most Centaurs,
most TNOsとCometsをひとまとめにして、"Small Solar System Bodies"と呼
び、"minor planet"という呼び名は使わない。
☆ Resolution-6(draft)
上述の科学的定義により、近年発見されている巨大TNOsも含め、Pluto(冥王星)は
dwarf planetである。"classical planets"と対照的な点は、これらの天体は
200年以上の軌道周期と、典型的には高い軌道傾斜角と離心率を有する。
Pluto(冥王星)を prototypeの新しい天体と位置付け、'XXXXX'と呼ぶことにす
る。MPCは、新しい区別したカテゴリーを設けて登録するように提案し、
Plutoをその最初の天体とする。
XXXXX = plutons,plutoids,plutonids,plutonoids,plutinos(already used)
Or,...
Tombaugh Objects,Tombaugh Planets, plutians
☆ Resolution-7(draft)
IAUは更に以下の決議をする:
2つかそれ以上の天体で構成される多重系では、単独で惑星の定義を満たせば主
星(primary)を惑星と呼び、伴星(secondary)が惑星の条件を満たし、軌道周期
の殆どにおいて多重系の重心が主星の外側にあれば、これもまた惑星と呼ぶ。
これらの条件を満たさなければ衛星と呼ぶ。
andromedayaki at 23:36|Permalink│Comments(0)│
August 18, 2006
プラハで太陽系が変わる歴史的瞬間
チェコに戻ってもうすぐ2週間が経つ。チェコ語の感覚も復活してきた。
現在プラハにて、国際天文学連合の3年に一度の総会(学会)が、実に39年振りにプラハで開催されており、私を含め世界中の天文学者(約2500名)が集結している。中でも、今回の学会期間中に、「惑星」の定義が決議され、我々の太陽系が大きく変わる可能性ある。来週は世界中のマスコミがプラハにやってくるようで、国内外共に大騒ぎとなりそうだ。詳しくは以下を参照;
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000230.html
ティホブラーヘやケプラー、アインシュタインなど、古くから天文学と深い繋がりのあるプラハで、いにしえの宇宙の歴史が大きく塗り替えられるという、100年に一度あるかないかという歴史的瞬間(来週の金曜日午後2時) を正にプラハのその現場で迎えられることを、ドキドキ・ワクワクしながら待っている。
現地で配布されたIAU新聞で、その議案の詳細が記されていたので、以下簡単に紹介する。
- 我々の太陽系の惑星の定義が変わる。
Planet(惑星)と 新たな惑星 Pluton(冥王星族)に分けられる。
- 新しいPlanet(惑星)の定義とは?
* 星の周りを回る天体であること。
* 自重(self-gravity)で球形になることができるほど十分な質量を有すること。
(質量が5x10^20 kg以上で、半径が800km以上をself-gravity objectとする)
※(ソラの考察)どこぞの新聞に「Pluton=冥王星族」という和名記述が早くもなされていたが、この和訳は学会正式名称でないので現段階では注意が必要である。Pultonが決まった後に和名を考えることになるであろう。
- 上述の定義により現在の太陽系が変わる
水金地火木土天海が従来の惑星にあたり、Pluto(冥王星), カロン(Charon), 2003UB313が冥王星族になる。もう一つは、Ceres(セレス)で、dwalf planetに定義される。
- dwalf planetって何よ?
水星よりも小さい全ての惑星にあてはまる非公式名称(non IAU定義)
- plutonって何よ?
惑星の新しいカテゴリーで、IAUで正式に定義される。より具体的には、「hydrostatic equilibrium shape in the presence of self-gravity」。冥王星は、古典的な”惑星”の定義からは外れることになるが、新たな定義で復活する”惑星”である。Pultonは、大きな軌道傾斜角と離心率をもつ惑星である。
- Ceresは惑星なの?
はい。1801年に見つかったセレスは、発見当時から”惑星”の定義を満たす惑星だったのです。
※(ソラの考察)セレスは、hydrostaticを満たす、十分な天体まで成長した立派な「惑星」であるという認識がされている。一方、他の小惑星は、その条件を満たしていないので、セレスのみが小惑星から惑星に栄転することに関しては、物理的解釈からも異論はないはずである。
- Ceresは plutonじゃないの?
いいえ、pultonじゃありません。
- どうして2003UB313が惑星に成れるの?
最近のハッブル宇宙望遠鏡の観測により、2003UB313は、冥王星よりも大きいことが分かり、密度、質量、大きさともに惑星の定義をみたす新しい惑星です。
- 2003UB313は plutonなの?
はい、そうです。
- Charonはどうして惑星に成れるの?
共通重心が惑星の内部にあるというのが衛星で、カロンの場合、共通重心は惑星(冥王星)の外部にあるので、冥王星とカロンは二重惑星で共に惑星になれるのです。
※(ソラの考察)この解釈は、物理的には非常に正確な表現である。しかし、精密な物理観測があって初めて惑星か否かが決められるので、特に遠方天体に関しては、すぐに答えが出ないという曖昧な状況が続く可能性がありうる。この定義と観測の隔たりに関しては、IAU委員も惑星決定の困難さを認めている。
-その他の小さな太陽系天体はなんて呼べばいいの?
「small Solar System bodies」って呼びます。この呼び名は、従来の「彗星(comets)、小惑星(asteroids)」を含む名称です。NEOや、Trojan,TNO,Centaursも含まれます。
- 「minor planet」の呼び名は依然使われるの?
いいえ、もう使いません。もはや、惑星と惑星でない天体の区別が明瞭になったからです。
- 超巨大天体が見つかった場合はどうなるの?
IAUでは、太陽系の惑星の lower limitを定義しただけなので、upper limitについては、例えば brown dwarfが見つかった場合については、現段階のIAUの定義はありません。
※(ソラの考察)これまで木星の13倍以上の質量をbrown dwarf(褐色矮星)として学会では通常使われているのだが、実はこの定義はIAUで承認されていない非公式なものだそうだ。木星質量の13倍は、リチウムに火がつく臨界点で、系外惑星委員会から提唱された案に過ぎない。いずれにしても、今回の太陽系の定義では、upper limitに関しては何ら議論は行われない。
- 新しい惑星の定義を満たす天体が新たに見つかった場合は、太陽系の惑星が増えるの?
はい、増えます。
- 質量や大きさでは惑星を満たすが、いわゆる free floating(浮遊惑星)の場合はどうなるの?
惑星にはなれません。
以上。
現在プラハにて、国際天文学連合の3年に一度の総会(学会)が、実に39年振りにプラハで開催されており、私を含め世界中の天文学者(約2500名)が集結している。中でも、今回の学会期間中に、「惑星」の定義が決議され、我々の太陽系が大きく変わる可能性ある。来週は世界中のマスコミがプラハにやってくるようで、国内外共に大騒ぎとなりそうだ。詳しくは以下を参照;
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000230.html
ティホブラーヘやケプラー、アインシュタインなど、古くから天文学と深い繋がりのあるプラハで、いにしえの宇宙の歴史が大きく塗り替えられるという、100年に一度あるかないかという歴史的瞬間(来週の金曜日午後2時) を正にプラハのその現場で迎えられることを、ドキドキ・ワクワクしながら待っている。
現地で配布されたIAU新聞で、その議案の詳細が記されていたので、以下簡単に紹介する。
- 我々の太陽系の惑星の定義が変わる。
Planet(惑星)と 新たな惑星 Pluton(冥王星族)に分けられる。
- 新しいPlanet(惑星)の定義とは?
* 星の周りを回る天体であること。
* 自重(self-gravity)で球形になることができるほど十分な質量を有すること。
(質量が5x10^20 kg以上で、半径が800km以上をself-gravity objectとする)
※(ソラの考察)どこぞの新聞に「Pluton=冥王星族」という和名記述が早くもなされていたが、この和訳は学会正式名称でないので現段階では注意が必要である。Pultonが決まった後に和名を考えることになるであろう。
- 上述の定義により現在の太陽系が変わる
水金地火木土天海が従来の惑星にあたり、Pluto(冥王星), カロン(Charon), 2003UB313が冥王星族になる。もう一つは、Ceres(セレス)で、dwalf planetに定義される。
- dwalf planetって何よ?
水星よりも小さい全ての惑星にあてはまる非公式名称(non IAU定義)
- plutonって何よ?
惑星の新しいカテゴリーで、IAUで正式に定義される。より具体的には、「hydrostatic equilibrium shape in the presence of self-gravity」。冥王星は、古典的な”惑星”の定義からは外れることになるが、新たな定義で復活する”惑星”である。Pultonは、大きな軌道傾斜角と離心率をもつ惑星である。
- Ceresは惑星なの?
はい。1801年に見つかったセレスは、発見当時から”惑星”の定義を満たす惑星だったのです。
※(ソラの考察)セレスは、hydrostaticを満たす、十分な天体まで成長した立派な「惑星」であるという認識がされている。一方、他の小惑星は、その条件を満たしていないので、セレスのみが小惑星から惑星に栄転することに関しては、物理的解釈からも異論はないはずである。
- Ceresは plutonじゃないの?
いいえ、pultonじゃありません。
- どうして2003UB313が惑星に成れるの?
最近のハッブル宇宙望遠鏡の観測により、2003UB313は、冥王星よりも大きいことが分かり、密度、質量、大きさともに惑星の定義をみたす新しい惑星です。
- 2003UB313は plutonなの?
はい、そうです。
- Charonはどうして惑星に成れるの?
共通重心が惑星の内部にあるというのが衛星で、カロンの場合、共通重心は惑星(冥王星)の外部にあるので、冥王星とカロンは二重惑星で共に惑星になれるのです。
※(ソラの考察)この解釈は、物理的には非常に正確な表現である。しかし、精密な物理観測があって初めて惑星か否かが決められるので、特に遠方天体に関しては、すぐに答えが出ないという曖昧な状況が続く可能性がありうる。この定義と観測の隔たりに関しては、IAU委員も惑星決定の困難さを認めている。
-その他の小さな太陽系天体はなんて呼べばいいの?
「small Solar System bodies」って呼びます。この呼び名は、従来の「彗星(comets)、小惑星(asteroids)」を含む名称です。NEOや、Trojan,TNO,Centaursも含まれます。
- 「minor planet」の呼び名は依然使われるの?
いいえ、もう使いません。もはや、惑星と惑星でない天体の区別が明瞭になったからです。
- 超巨大天体が見つかった場合はどうなるの?
IAUでは、太陽系の惑星の lower limitを定義しただけなので、upper limitについては、例えば brown dwarfが見つかった場合については、現段階のIAUの定義はありません。
※(ソラの考察)これまで木星の13倍以上の質量をbrown dwarf(褐色矮星)として学会では通常使われているのだが、実はこの定義はIAUで承認されていない非公式なものだそうだ。木星質量の13倍は、リチウムに火がつく臨界点で、系外惑星委員会から提唱された案に過ぎない。いずれにしても、今回の太陽系の定義では、upper limitに関しては何ら議論は行われない。
- 新しい惑星の定義を満たす天体が新たに見つかった場合は、太陽系の惑星が増えるの?
はい、増えます。
- 質量や大きさでは惑星を満たすが、いわゆる free floating(浮遊惑星)の場合はどうなるの?
惑星にはなれません。
以上。
andromedayaki at 18:41|Permalink│Comments(0)│
June 03, 2006
「はやぶさ」サイエンス三昧
5月31日のJAXA(東京事務所)で記者会見があり、小生も取材を受けてきた。そして、6月2日早朝「サイエンス(Science)」出版に合わせて記者縛りも解禁(記者会見で出た他の2つの話題が先にプレス発表された)。一斉報道された。我々の成果が表紙を飾り、日本人が筆頭になるScience論文が同時に7本も出版された。まさに歴史に残る論文集だと思う。
しかし、これはまだまだ先制攻撃に過ぎない。近いうちに第二弾、第三弾論文が出てくるだろう。
「はやぶさ2」構想(次はCタイプ小惑星へ行く)を早期に実現させるためにも、国民のみなさんからの声援がぜひとも必要。さて、小生はどんなことで貢献できるだろうか?
ISASプレスリリース:
http://www.isas.ac.jp/j/snews/2006/0602.shtml
JAXAプレスリリース:
http://www.isas.jaxa.jp/j/snews/2006/0602.shtml
神戸大・広報:
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2006_06_02_01.htm
http://www.kobe-u.ac.jp/en/info/topics/t2006_06_02_01.htm
ライダー成果のページ:
http://harbor.scitec.kobe-u.ac.jp/~avell/science_press/
神戸大21世紀COE:
http://www.kobe-u.ac.jp/21COEPS/index_j.html
http://www.kobe-u.ac.jp/21COEPS/index.html
サイエンス(日本事務所)
http://www.sciencemag.jp
田辺製薬株式会社
http://medical.tanabe.co.jp/public/science/06/2006_6_2/sci_jap.shtml
会津大学チーム:
http://www.u-aizu.ac.jp/official/news/news27-1_j.html
ISASニュース/宇宙科学最前線(イトカワの質量 by 吉川先生):
http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.301/front_line.html
新聞記事:
<探査機はやぶさ>小惑星「イトカワ」の詳細構造を解析(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060602k0000m040192000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000012-mai-soci
衝突破片集まりラッコ形に=内部すかすか、表面に巨岩や砂利−小惑星
「イトカワ」(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000015-jij-soci
小惑星、内部はすかすか はやぶさ探査データで判明(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000012-kyodo-soci
探査機「はやぶさ」の小惑星イトカワ解析、米誌が特集(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060602i401.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000401-yom-soci
「小惑星イトカワ、がれきの集まり」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0602/003.html?ref=rss
「小惑星「イトカワ」は瓦礫の集合体、はやぶさ使い観測」(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060602AT1G0103G01062006.html
テレビ・ニュース:
NHKニュース:
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/06/02/k20060602000012.html
フジテレビ:
http://bb.goo.ne.jp/contents/FJTFNN/FJTFNN200606020012/index.html
海外:
http://www.newscientistspace.com/article/dn9257-rubbly-itokawa-revealed-as-impossible-asteroid.html
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-06/aaft-aso052506.php
http://www.eurekalert.org/pub_releases/translations/aaas0526_2jp.pdf
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-06/uom-fpo053006.php
http://www.brown.edu/Administration/News_Bureau/2005-06/05-138.html
その他:
http://www.unmannedspaceflight.com/index.php?act=Attach&type=post&id=5999
2ch:
天文・気象
【イトカワ】小惑星探査機はやぶさ Part19【ISAS】スレ
http://www2.2ch.net/2ch.html
イトカワの内部はすかすかスレ
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1149196662/14
海外2chもどき:
http://www.unmannedspaceflight.com/index.php?showtopic=1741&st=120
しかし、これはまだまだ先制攻撃に過ぎない。近いうちに第二弾、第三弾論文が出てくるだろう。
「はやぶさ2」構想(次はCタイプ小惑星へ行く)を早期に実現させるためにも、国民のみなさんからの声援がぜひとも必要。さて、小生はどんなことで貢献できるだろうか?
ISASプレスリリース:
http://www.isas.ac.jp/j/snews/2006/0602.shtml
JAXAプレスリリース:
http://www.isas.jaxa.jp/j/snews/2006/0602.shtml
神戸大・広報:
http://www.kobe-u.ac.jp/info/topics/t2006_06_02_01.htm
http://www.kobe-u.ac.jp/en/info/topics/t2006_06_02_01.htm
ライダー成果のページ:
http://harbor.scitec.kobe-u.ac.jp/~avell/science_press/
神戸大21世紀COE:
http://www.kobe-u.ac.jp/21COEPS/index_j.html
http://www.kobe-u.ac.jp/21COEPS/index.html
サイエンス(日本事務所)
http://www.sciencemag.jp
田辺製薬株式会社
http://medical.tanabe.co.jp/public/science/06/2006_6_2/sci_jap.shtml
会津大学チーム:
http://www.u-aizu.ac.jp/official/news/news27-1_j.html
ISASニュース/宇宙科学最前線(イトカワの質量 by 吉川先生):
http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.301/front_line.html
新聞記事:
<探査機はやぶさ>小惑星「イトカワ」の詳細構造を解析(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060602k0000m040192000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000012-mai-soci
衝突破片集まりラッコ形に=内部すかすか、表面に巨岩や砂利−小惑星
「イトカワ」(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000015-jij-soci
小惑星、内部はすかすか はやぶさ探査データで判明(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000012-kyodo-soci
探査機「はやぶさ」の小惑星イトカワ解析、米誌が特集(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060602i401.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000401-yom-soci
「小惑星イトカワ、がれきの集まり」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0602/003.html?ref=rss
「小惑星「イトカワ」は瓦礫の集合体、はやぶさ使い観測」(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060602AT1G0103G01062006.html
テレビ・ニュース:
NHKニュース:
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/06/02/k20060602000012.html
フジテレビ:
http://bb.goo.ne.jp/contents/FJTFNN/FJTFNN200606020012/index.html
海外:
http://www.newscientistspace.com/article/dn9257-rubbly-itokawa-revealed-as-impossible-asteroid.html
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-06/aaft-aso052506.php
http://www.eurekalert.org/pub_releases/translations/aaas0526_2jp.pdf
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-06/uom-fpo053006.php
http://www.brown.edu/Administration/News_Bureau/2005-06/05-138.html
その他:
http://www.unmannedspaceflight.com/index.php?act=Attach&type=post&id=5999
2ch:
天文・気象
【イトカワ】小惑星探査機はやぶさ Part19【ISAS】スレ
http://www2.2ch.net/2ch.html
イトカワの内部はすかすかスレ
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1149196662/14
海外2chもどき:
http://www.unmannedspaceflight.com/index.php?showtopic=1741&st=120
andromedayaki at 03:39|Permalink│Comments(0)│
December 06, 2005
最後の”今日の「はやぶさ」” 億万ヒット!
8月から怒涛の4ヶ月間が過ぎた.宇宙研(ISAS)での長期滞在.
成果のみならず、学んだこと、出会った人脈はどれもかけがえのない
素晴らしいものだった.
人類が得た3億キロ彼方の太陽系の輝く始源石情報を携えて研究者達が世界中へ散っていく.小生も宇宙研をあとにする.
いよいよ、小惑星イトカワの謎解きが始まる.....
-----------------------------------------------------------
今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年12月06日現在)
地球より(Distance from Earth): 289,023,000 km
※ 地球帰還に向けて準備中。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
☆11月度のISASホームページのヒット数がなんと「1億」を超えたそうです。
成果のみならず、学んだこと、出会った人脈はどれもかけがえのない
素晴らしいものだった.
人類が得た3億キロ彼方の太陽系の輝く始源石情報を携えて研究者達が世界中へ散っていく.小生も宇宙研をあとにする.
いよいよ、小惑星イトカワの謎解きが始まる.....
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今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年12月06日現在)
地球より(Distance from Earth): 289,023,000 km
※ 地球帰還に向けて準備中。
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☆11月度のISASホームページのヒット数がなんと「1億」を超えたそうです。
最後の”今日の「はやぶさ」” 億万ヒット!
8月から怒涛の4ヶ月間が過ぎた.宇宙研(ISAS)での長期滞在.
成果のみならず、学んだこと、出会った人脈はどれもかけがえのない
素晴らしいものだった.
人類が得た3億キロ彼方の太陽系の輝く始源石情報を携えて研究者達が世界中へ散っていく.小生も宇宙研をあとにする.
いよいよ、小惑星イトカワの謎解きが始まる.....
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今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年12月06日現在)
地球より(Distance from Earth): 289,023,000 km
※ 地球帰還に向けて準備中。
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☆11月度のISASホームページのヒット数がなんと「1億」を超えたそうです。
成果のみならず、学んだこと、出会った人脈はどれもかけがえのない
素晴らしいものだった.
人類が得た3億キロ彼方の太陽系の輝く始源石情報を携えて研究者達が世界中へ散っていく.小生も宇宙研をあとにする.
いよいよ、小惑星イトカワの謎解きが始まる.....
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今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年12月06日現在)
地球より(Distance from Earth): 289,023,000 km
※ 地球帰還に向けて準備中。
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☆11月度のISASホームページのヒット数がなんと「1億」を超えたそうです。
November 28, 2005
成功への道しるべ「88万人のターゲットマーカ」
「はやぶさ」小惑星のサンプル採取成功に確信
88万人署名入りのターゲットマーカも発見!
26日午後4時からの記者会見で、プロジェクトマネージャーの
川口淳一郎教授と週間ポストのサイエンス記者(喜多さん)の間で
こんなやり取りがあった。率直に感動した。
喜多さん:この前投下したターゲットマーカーは、誘導に使ったのか。
川口先生:今回はこれまでの経験を踏まえてのことで、ターゲット
マーカーを使わない前提で計画を組んだ。しかし発見でき
れば、データレコーダーに記録を残すことにしてあったら、
実際に発見したのである。
喜多さん:情緒的な言い方になるが、88万人の名前がはやぶさを
再び導いたといっていいか。
川口先生:いいだろう。
追伸;
ソラ: 88万人の名が、いつかまた未来の我々を導いてくれるだろう。
成功への道しるべ「88万人のターゲットマーカ」
「はやぶさ」小惑星のサンプル採取成功に確信
88万人署名入りのターゲットマーカも発見!
26日午後4時からの記者会見で、プロジェクトマネージャーの
川口淳一郎教授と週間ポストのサイエンス記者(喜多さん)の間で
こんなやり取りがあった。率直に感動した。
喜多さん:この前投下したターゲットマーカーは、誘導に使ったのか。
川口先生:今回はこれまでの経験を踏まえてのことで、ターゲット
マーカーを使わない前提で計画を組んだ。しかし発見でき
れば、データレコーダーに記録を残すことにしてあったら、
実際に発見したのである。
喜多さん:情緒的な言い方になるが、88万人の名前がはやぶさを
再び導いたといっていいか。
川口先生:いいだろう。
追伸;
ソラ: 88万人の名が、いつかまた未来の我々を導いてくれるだろう。
November 24, 2005
再びイトカワの表面へ
11月1日にISASで行われた記者会見資料の科学的観測の成果の一部が以下のコラムに登場した。藤原先生のインタヴューも含まれている。
小惑星糸川の素顔に迫る
-------------------------------
今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年11月24日現在)
地球より(Distance from Earth): 288,250,500km
イトカワまで(Distance from Itokawa): 20km
※ 26日早朝に遂行されるタッチダウンに向けて接近降下中。
Today's HAYABUSA
2005/11/24(JST)
Distance from Earth: 288,250,500 [km]
Distance from Itokawa: 20 [km]
* We are approaching to the asteroid Itokawa for the next touch-down
which will be held on 26th in the morning.
再びイトカワの表面へ
11月1日にISASで行われた記者会見資料の科学的観測の成果の一部が以下のコラムに登場した。藤原先生のインタヴューも含まれている。
小惑星糸川の素顔に迫る
-------------------------------
今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年11月24日現在)
地球より(Distance from Earth): 288,250,500km
イトカワまで(Distance from Itokawa): 20km
※ 26日早朝に遂行されるタッチダウンに向けて接近降下中。
Today's HAYABUSA
2005/11/24(JST)
Distance from Earth: 288,250,500 [km]
Distance from Itokawa: 20 [km]
* We are approaching to the asteroid Itokawa for the next touch-down
which will be held on 26th in the morning.
November 23, 2005
November 22, 2005
はやぶさタッチダウン−只今休憩中(はやぶさ第一運用室より)
タッチダウン実施の11月20日夜半頃に,的川先生に案内されて見学者3人が管制室・運用室を訪ねてきた。
「よっ,ソラさん!」と入ってきたのは喜多充成さんだった。
喜多さんは,JAXAキッズなどを執筆する科学ライターだ。
その横には,「メタルカラーの時代」(『週刊ポスト』連載)の山根一眞さんがいらっしゃった。山根さん喜多さんに,リアルタイム状況を小生のQL(クイック・ルック画面)を使って簡単に説明(実は山根さんである事に後で気が付いた)。
山根さんに撮影して頂いた写真を送付して頂いたので,ご紹介。
(喜多さん山根さんありがとうございます m<_ _>m)
右から安部助手(近赤外線分光器のPI(開発責任者);小生の共同研究者, 小惑星のスペシャリストで熱狂的な阪神ファン),藤原先生(はやぶさサイエンス・マネージャ;小生の元ボス, 小天体の衝突破壊研究の第一人者,「はやぶさ」打ち上げ前に内之浦の山々(甫与志-黒尊-国見岳)を小生と共に縦走するほどの山好き),無精髭の小生,津田助手(爽やかな「はやぶさ」スーパーバイザ, キューブサットVI-VIの元プロマネ),吉川先生(天体力学チーム責任者; 「はやぶさ」とイトカワの軌道を司る先生で小生とは流星繋がりの共同研究者)
画面下に写っているのは,JPLのボブ・ガスケルさんのPCモニタ。JPL経由でDSNからのドップラー情報(3億キロ彼方の探査機「はやぶさ」の地球に対する加速度)がリアルタイムで表示されている。丁度,ΔV(加速)を実施した直後なので,値が大きく変化しているのが分かる。ガスケルさんは不在だが,ケースに入った彼の髪の毛(分身)だけがPCの上に置いてある。彼不在ではJPLマシンを操作してはいけないというルールがあるために,このような肉体的手法で合法的に対処している(この時ボブは別棟にある解析室にいたが,勿論,我々はPCには触れていない)。ちなみにガスケルさんは見事に剥げているので,大切な髪の毛なのだ。
「よっ,ソラさん!」と入ってきたのは喜多充成さんだった。
喜多さんは,JAXAキッズなどを執筆する科学ライターだ。
その横には,「メタルカラーの時代」(『週刊ポスト』連載)の山根一眞さんがいらっしゃった。山根さん喜多さんに,リアルタイム状況を小生のQL(クイック・ルック画面)を使って簡単に説明(実は山根さんである事に後で気が付いた)。
山根さんに撮影して頂いた写真を送付して頂いたので,ご紹介。
(喜多さん山根さんありがとうございます m<_ _>m)
右から安部助手(近赤外線分光器のPI(開発責任者);小生の共同研究者, 小惑星のスペシャリストで熱狂的な阪神ファン),藤原先生(はやぶさサイエンス・マネージャ;小生の元ボス, 小天体の衝突破壊研究の第一人者,「はやぶさ」打ち上げ前に内之浦の山々(甫与志-黒尊-国見岳)を小生と共に縦走するほどの山好き),無精髭の小生,津田助手(爽やかな「はやぶさ」スーパーバイザ, キューブサットVI-VIの元プロマネ),吉川先生(天体力学チーム責任者; 「はやぶさ」とイトカワの軌道を司る先生で小生とは流星繋がりの共同研究者)
画面下に写っているのは,JPLのボブ・ガスケルさんのPCモニタ。JPL経由でDSNからのドップラー情報(3億キロ彼方の探査機「はやぶさ」の地球に対する加速度)がリアルタイムで表示されている。丁度,ΔV(加速)を実施した直後なので,値が大きく変化しているのが分かる。ガスケルさんは不在だが,ケースに入った彼の髪の毛(分身)だけがPCの上に置いてある。彼不在ではJPLマシンを操作してはいけないというルールがあるために,このような肉体的手法で合法的に対処している(この時ボブは別棟にある解析室にいたが,勿論,我々はPCには触れていない)。ちなみにガスケルさんは見事に剥げているので,大切な髪の毛なのだ。
はやぶさタッチダウン−只今休憩中(はやぶさ第一運用室より)
タッチダウン実施の11月20日夜半頃に,的川先生に案内されて見学者3人が管制室・運用室を訪ねてきた。
「よっ,ソラさん!」と入ってきたのは喜多充成さんだった。
喜多さんは,JAXAキッズなどを執筆する科学ライターだ。
その横には,「メタルカラーの時代」(『週刊ポスト』連載)の山根一眞さんがいらっしゃった。山根さん喜多さんに,リアルタイム状況を小生のQL(クイック・ルック画面)を使って簡単に説明(実は山根さんである事に後で気が付いた)。
山根さんに撮影して頂いた写真を送付して頂いたので,ご紹介。
(喜多さん山根さんありがとうございます m<_ _>m)
右から安部助手(近赤外線分光器のPI(開発責任者);小生の共同研究者, 小惑星のスペシャリストで熱狂的な阪神ファン),藤原先生(はやぶさサイエンス・マネージャ;小生の元ボス, 小天体の衝突破壊研究の第一人者,「はやぶさ」打ち上げ前に内之浦の山々(甫与志-黒尊-国見岳)を小生と共に縦走するほどの山好き),無精髭の小生,津田助手(爽やかな「はやぶさ」スーパーバイザ, キューブサットVI-VIの元プロマネ),吉川先生(天体力学チーム責任者; 「はやぶさ」とイトカワの軌道を司る先生で小生とは流星繋がりの共同研究者)
画面下に写っているのは,JPLのボブ・ガスケルさんのPCモニタ。JPL経由でDSNからのドップラー情報(3億キロ彼方の探査機「はやぶさ」の地球に対する加速度)がリアルタイムで表示されている。丁度,ΔV(加速)を実施した直後なので,値が大きく変化しているのが分かる。ガスケルさんは不在だが,ケースに入った彼の髪の毛(分身)だけがPCの上に置いてある。彼不在ではJPLマシンを操作してはいけないというルールがあるために,このような肉体的手法で合法的に対処している(この時ボブは別棟にある解析室にいたが,勿論,我々はPCには触れていない)。ちなみにガスケルさんは見事に剥げているので,大切な髪の毛なのだ。
「よっ,ソラさん!」と入ってきたのは喜多充成さんだった。
喜多さんは,JAXAキッズなどを執筆する科学ライターだ。
その横には,「メタルカラーの時代」(『週刊ポスト』連載)の山根一眞さんがいらっしゃった。山根さん喜多さんに,リアルタイム状況を小生のQL(クイック・ルック画面)を使って簡単に説明(実は山根さんである事に後で気が付いた)。
山根さんに撮影して頂いた写真を送付して頂いたので,ご紹介。
(喜多さん山根さんありがとうございます m<_ _>m)
右から安部助手(近赤外線分光器のPI(開発責任者);小生の共同研究者, 小惑星のスペシャリストで熱狂的な阪神ファン),藤原先生(はやぶさサイエンス・マネージャ;小生の元ボス, 小天体の衝突破壊研究の第一人者,「はやぶさ」打ち上げ前に内之浦の山々(甫与志-黒尊-国見岳)を小生と共に縦走するほどの山好き),無精髭の小生,津田助手(爽やかな「はやぶさ」スーパーバイザ, キューブサットVI-VIの元プロマネ),吉川先生(天体力学チーム責任者; 「はやぶさ」とイトカワの軌道を司る先生で小生とは流星繋がりの共同研究者)
画面下に写っているのは,JPLのボブ・ガスケルさんのPCモニタ。JPL経由でDSNからのドップラー情報(3億キロ彼方の探査機「はやぶさ」の地球に対する加速度)がリアルタイムで表示されている。丁度,ΔV(加速)を実施した直後なので,値が大きく変化しているのが分かる。ガスケルさんは不在だが,ケースに入った彼の髪の毛(分身)だけがPCの上に置いてある。彼不在ではJPLマシンを操作してはいけないというルールがあるために,このような肉体的手法で合法的に対処している(この時ボブは別棟にある解析室にいたが,勿論,我々はPCには触れていない)。ちなみにガスケルさんは見事に剥げているので,大切な髪の毛なのだ。
November 11, 2005
ハヤブサの光り物
探査機ハヤブサの光り物を紹介。
ターゲット・マーカー(TM;Terget Marker Object);
高度30mから投下されるTMは,タッチダウン時には重要な光り物。2秒に一回光るフラッシュライトで照らし出されるTMは,自律航法画像の灯台となる。試しにデジカメで撮影してみると,白く明るく輝いて写った。このTMの中にはビーズが詰められている。微小重力下で秒速10-30cm/sで投下されるTMは、小惑星表面で衝撃吸収構造により反力を吸収して短時間のうちに静定する必要がある.
最も座りのいい(衝撃吸収効果の高い反発係数0.1以下)ものは,色々と試した結果,日本古来のお手玉を手本にしたビーズだった。そして,3つあるTMのうちの1つ(TM-C)には,世界中の88万人の名が刻まれたマイクロフィルムが搭載されている。皆さんの名が無事に小惑星に届くように!
ちなみにTM−Cは、一番奥側のはず.間違わないように再チェックしないとね.
ターゲット・マーカー(TM;Terget Marker Object);
高度30mから投下されるTMは,タッチダウン時には重要な光り物。2秒に一回光るフラッシュライトで照らし出されるTMは,自律航法画像の灯台となる。試しにデジカメで撮影してみると,白く明るく輝いて写った。このTMの中にはビーズが詰められている。微小重力下で秒速10-30cm/sで投下されるTMは、小惑星表面で衝撃吸収構造により反力を吸収して短時間のうちに静定する必要がある.
最も座りのいい(衝撃吸収効果の高い反発係数0.1以下)ものは,色々と試した結果,日本古来のお手玉を手本にしたビーズだった。そして,3つあるTMのうちの1つ(TM-C)には,世界中の88万人の名が刻まれたマイクロフィルムが搭載されている。皆さんの名が無事に小惑星に届くように!
ちなみにTM−Cは、一番奥側のはず.間違わないように再チェックしないとね.
ハヤブサの光り物
探査機ハヤブサの光り物を紹介。
ターゲット・マーカー(TM;Terget Marker Object);
高度30mから投下されるTMは,タッチダウン時には重要な光り物。2秒に一回光るフラッシュライトで照らし出されるTMは,自律航法画像の灯台となる。試しにデジカメで撮影してみると,白く明るく輝いて写った。このTMの中にはビーズが詰められている。微小重力下で秒速10-30cm/sで投下されるTMは、小惑星表面で衝撃吸収構造により反力を吸収して短時間のうちに静定する必要がある.
最も座りのいい(衝撃吸収効果の高い反発係数0.1以下)ものは,色々と試した結果,日本古来のお手玉を手本にしたビーズだった。そして,3つあるTMのうちの1つ(TM-C)には,世界中の88万人の名が刻まれたマイクロフィルムが搭載されている。皆さんの名が無事に小惑星に届くように!
ちなみにTM−Cは、一番奥側のはず.間違わないように再チェックしないとね.
ターゲット・マーカー(TM;Terget Marker Object);
高度30mから投下されるTMは,タッチダウン時には重要な光り物。2秒に一回光るフラッシュライトで照らし出されるTMは,自律航法画像の灯台となる。試しにデジカメで撮影してみると,白く明るく輝いて写った。このTMの中にはビーズが詰められている。微小重力下で秒速10-30cm/sで投下されるTMは、小惑星表面で衝撃吸収構造により反力を吸収して短時間のうちに静定する必要がある.
最も座りのいい(衝撃吸収効果の高い反発係数0.1以下)ものは,色々と試した結果,日本古来のお手玉を手本にしたビーズだった。そして,3つあるTMのうちの1つ(TM-C)には,世界中の88万人の名が刻まれたマイクロフィルムが搭載されている。皆さんの名が無事に小惑星に届くように!
ちなみにTM−Cは、一番奥側のはず.間違わないように再チェックしないとね.
小惑星へ再び降下
http://www.jaxa.jp/press/2005/11/20051110_hayabusa_j.html
本日行われた記者会見の詳細は松浦さんのBLOGに記されている;
http://smatsu.air-nifty.com/
昨日の目玉は、ターゲットマーカー放出と「はやぶさの影」だが、ハヤブサの影の大きさから探査機の高度を計測してみたところ、LIDAR(レーザ高度計)の計測値と数メートルの精度で一致していることも分かった.
これまで、ライダーの距離計測を元に小惑星イトカワの大きさなどを推定していたが、これでLIDARの計測値が正しいということを、独立した情報から得ることができたのだ.前代未聞のインフライトキャリブレーションかもしれない.
12日のリハーサル降下時には、LIDARとLRF(レーザレンジファインダ)の測距相互チェックを行う.LRFは、高度80m以下の降下接近フェイズの着陸航法誘導で使われる.LIDARは、距離分解能に限界があり(クロック周波数を上げるために消費電力を増大させる必要があるので)、高度80m以下では消費電力の小さい近距離専用のLRF(測距誤差10cm)に交代する.
今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年11月10日現在)
地球より(Distance from Earth): 289,771,370km
イトカワまで(Distance from Itokawa): 4.5km
※タッチダウン・リハーサル降下試験の2日前です。
本日行われた記者会見の詳細は松浦さんのBLOGに記されている;
http://smatsu.air-nifty.com/
昨日の目玉は、ターゲットマーカー放出と「はやぶさの影」だが、ハヤブサの影の大きさから探査機の高度を計測してみたところ、LIDAR(レーザ高度計)の計測値と数メートルの精度で一致していることも分かった.
これまで、ライダーの距離計測を元に小惑星イトカワの大きさなどを推定していたが、これでLIDARの計測値が正しいということを、独立した情報から得ることができたのだ.前代未聞のインフライトキャリブレーションかもしれない.
12日のリハーサル降下時には、LIDARとLRF(レーザレンジファインダ)の測距相互チェックを行う.LRFは、高度80m以下の降下接近フェイズの着陸航法誘導で使われる.LIDARは、距離分解能に限界があり(クロック周波数を上げるために消費電力を増大させる必要があるので)、高度80m以下では消費電力の小さい近距離専用のLRF(測距誤差10cm)に交代する.
今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年11月10日現在)
地球より(Distance from Earth): 289,771,370km
イトカワまで(Distance from Itokawa): 4.5km
※タッチダウン・リハーサル降下試験の2日前です。
小惑星へ再び降下
http://www.jaxa.jp/press/2005/11/20051110_hayabusa_j.html
本日行われた記者会見の詳細は松浦さんのBLOGに記されている;
http://smatsu.air-nifty.com/
昨日の目玉は、ターゲットマーカー放出と「はやぶさの影」だが、ハヤブサの影の大きさから探査機の高度を計測してみたところ、LIDAR(レーザ高度計)の計測値と数メートルの精度で一致していることも分かった.
これまで、ライダーの距離計測を元に小惑星イトカワの大きさなどを推定していたが、これでLIDARの計測値が正しいということを、独立した情報から得ることができたのだ.前代未聞のインフライトキャリブレーションかもしれない.
12日のリハーサル降下時には、LIDARとLRF(レーザレンジファインダ)の測距相互チェックを行う.LRFは、高度80m以下の降下接近フェイズの着陸航法誘導で使われる.LIDARは、距離分解能に限界があり(クロック周波数を上げるために消費電力を増大させる必要があるので)、高度80m以下では消費電力の小さい近距離専用のLRF(測距誤差10cm)に交代する.
今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年11月10日現在)
地球より(Distance from Earth): 289,771,370km
イトカワまで(Distance from Itokawa): 4.5km
※タッチダウン・リハーサル降下試験の2日前です。
本日行われた記者会見の詳細は松浦さんのBLOGに記されている;
http://smatsu.air-nifty.com/
昨日の目玉は、ターゲットマーカー放出と「はやぶさの影」だが、ハヤブサの影の大きさから探査機の高度を計測してみたところ、LIDAR(レーザ高度計)の計測値と数メートルの精度で一致していることも分かった.
これまで、ライダーの距離計測を元に小惑星イトカワの大きさなどを推定していたが、これでLIDARの計測値が正しいということを、独立した情報から得ることができたのだ.前代未聞のインフライトキャリブレーションかもしれない.
12日のリハーサル降下時には、LIDARとLRF(レーザレンジファインダ)の測距相互チェックを行う.LRFは、高度80m以下の降下接近フェイズの着陸航法誘導で使われる.LIDARは、距離分解能に限界があり(クロック周波数を上げるために消費電力を増大させる必要があるので)、高度80m以下では消費電力の小さい近距離専用のLRF(測距誤差10cm)に交代する.
今日の「はやぶさ」
(日本時間2005年11月10日現在)
地球より(Distance from Earth): 289,771,370km
イトカワまで(Distance from Itokawa): 4.5km
※タッチダウン・リハーサル降下試験の2日前です。
October 31, 2005
ビック・ウェーブの前の休息
今日は休暇をもらった。ここ2ヶ月で初めての休みらしい休みだ。一日部屋で寝ていようと思ったが,江ノ島・鎌倉へ出かけてみた。江ノ島は高校の時によく黄昏にきた懐かしの場所である。
江ノ島・鎌倉パスポート(990円)を購入し,町田から小田急と江ノ電を使って1時間半ほどで到着。鎌倉へ来たのは実に久しぶりだ。鶴岡八幡宮で絵馬を購入してハヤブサの成功を祈った。長谷へ戻り,高徳寺の大仏も拝んできた。海岸を散策し,江ノ島を望む稲村ガ崎で夕日を見ながら黄昏た。いよいよ,ビック・ウェーブ(リハーサル&タッチダウン)がやって来る!
江ノ島・鎌倉パスポート(990円)を購入し,町田から小田急と江ノ電を使って1時間半ほどで到着。鎌倉へ来たのは実に久しぶりだ。鶴岡八幡宮で絵馬を購入してハヤブサの成功を祈った。長谷へ戻り,高徳寺の大仏も拝んできた。海岸を散策し,江ノ島を望む稲村ガ崎で夕日を見ながら黄昏た。いよいよ,ビック・ウェーブ(リハーサル&タッチダウン)がやって来る!
September 21, 2005
サイエンスZERO
昨夜、NHK教育の再放送でサイエンスZEROを見た。やっぱりミネルバって何処でも人気なんだね−。辛うじて、渡部潤一親方が「X線や赤外線で表面の鉱物を探査する」って言及してくれていた。ぶるっと震えてホップするMINERVAも面白かったけど、波長1.064ミクロンのLIDARの赤いNd- YAGレーザも愛しかった(本当は眼では見えないけどね)。応援クリック
September 16, 2005
September 12, 2005
小惑星イトカワに到着!!!
<詳細情報提供 JAXA/ISAS>
2年4ヶ月の旅を終え本日9月12日午前10時(JST)、小惑星探査機ハヤブサは、25143小惑星イトカワに到着した。やったー!
凄過ぎる画像を前に現場では議論が絶えない。夢にも出てきそうだ、小惑星糸川さんが。
それにしても何でこんな地形になってしまったのだろう...
お祝いクリック
2年4ヶ月の旅を終え本日9月12日午前10時(JST)、小惑星探査機ハヤブサは、25143小惑星イトカワに到着した。やったー!
凄過ぎる画像を前に現場では議論が絶えない。夢にも出てきそうだ、小惑星糸川さんが。
それにしても何でこんな地形になってしまったのだろう...
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